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あんこで守破離

昔はあんこが好きではありません
でした。

小豆のもさっとした食感と、
甘さの取り合わせが、
自分の中でしっくりこなかった、
振り返ってみるとそんな言語化が
できそうな気がします。

今ではすっかり食べられるように
なったものの、どちらかというと
洋菓子の方が依然好みです。

そんな私でも、「空也もなか」
ことは知っていますし、過去に
何度かいただきました。
とても美味しいあんこを食べさせて
くれますよね。

その「空也」の代表を紹介する
興味深い記事が日経MJに載っていた
ので、思わず引き込まれるように
読みました。

代表の山口彦之やまぐちひこゆきは、空也の5代目。
大学卒業後に大手スーパー勤務、
数年経て2006年に家業に参画。

その後、2011年に、新ブランドの
「空いろ」を立ち上げました。

その動機は、
「あんこの魅力を世界に発信したい」
というものだった様子。

140年も続く空也の定番商品
「空也最中」のあんこ作りの精神を
受け継ぎながらも、独自のあんこを
開発
したとのこと。

ウェブサイトから、あんこへの
こだわり
を語っているところを
一部引用しましょう。

まず、厳選素材の豆を使用すること。
さらに、粒子の大きな鬼ざらめを使用し、
すっきりとした甘さに仕上げること。
空也から継承された“シンプル&上質”を旨としつつも
まったく異なる「空いろ」独自のあんを開発しました。

それが、
素材の豆粒をほどよく残した「つぶあん」と
素材を皮ごと、まるごとすりつぶした「○あん」です。

独自のあんを開発することで、
より広く世界への発信をしていく
足がかりにする
ことを考えた
ようです。

特に、「空也」を知らない若い方や、
外国の方たちなど、より幅広いお客様

「空いろ」自慢のあんを楽しんで
もらいたい。

そして、あんこがよりスタンダードな
食べ物となるように
、そんな思いが
新ブランドには込められているという
ことなのです。

この辺のくだりを読んで、
最初は伝統の味を守るべく努力を
していたところから、
徐々に自立を果たして、
これまでのやり方だけに固執するの
ではなく、新しいチャレンジを
果敢にしてきた
んだなということが
伝わってきました。

正に「守破離」ではないでしょうか。

Wikipediaに、「守破離」の考え方を
端的に表す部分が載っているものを
引用しましょう。

守:支援のもとに作業を遂行できる(半人前)。
  ~ 自律的に作業を遂行できる(1人前)。
破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)。
離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)。

過去の栄光に頼りすぎず、
積極果敢にチャレンジ
していく
姿勢が素晴らしいですよね。

「空いろ」のどら焼きやあんこプリン、
あんこブラウニーなど、近々で是非
食べてみたいものです。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。