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米国納税者番号(EIN)取得奮闘記

2021年11月から、Udemyで自分のセミナーを
販売している。
Udemyというのは、米国発のオンライン学習
プラットフォーム

おかげ様で、なかなか良い評価をいただいて
おり、つい先日、受講者が400名を突破した
ところだ。

私はマーケティングの講座を提供しているが、
ウェブ開発とか、データ分析とか、
グラフィックデザインといったコースが
より人気を博している様子である。

Udemyは米国法人ということで、
我々が得られる収益は、米国の源泉徴収を経て
支払われることになる。
日本で申告すれば、ダブルで税金を払うことに
なるので、二重課税されないように税務申告を
行う必要
がある。

この辺は、AmazonのKindleストアで自分の
本を販売して収入を得る場合も、同じ状況に
あるようだ。

Udemyにせよ、Amazonにせよ、きちんと
税務申告をしておけば、二重課税から免れる
ことができるので、だったらやっておくべし。
そんなことで、Employer Identification Number、
通称「EIN」=「米国納税者番号」を取得する
必要に迫られたというわけである。

私が参考にしたのは、こちらのサイト。

この時代に、ネットで完結できないという
残念な状況なのだが、ネット経由の取得は
米国籍を持つ人間に限られている。
ハッキングのリスクなど、色々と面倒な
理由があるのだろう。

そんなわけで、電話、FAX、郵便という手段
に限られる中、電話が一番手っ取り早い
ようだ。
私自身、仕事で毎日のように英語を使って
いることもあり、さっさと電話をかけて
取得すればよかったのだが、アメリカとの
時差も含めて、電話で英語を話すのを敬遠
する気持ちが強く、まずはFAXでトライ

しかしながら、これが大失敗
FAXの場合、2~3週間を目途にお手紙が
届くはずなのだが、待てど暮らせど一向に
来ない。
仕事でバタバタしていたこともあり、
放置プレイしていたら、いつの間にか
2か月経っていた。

いくら何でも遅すぎる!
既にUdemyからの収益分配が始まり、
結構な率の米国の源泉徴収がされての
振込となっていたため、できるだけ早く
EINを取得しなければ!と気が焦る。

重い腰を上げ、時差を考慮しながらの
インターナショナルコール。
窓口の空き時間を調べたら、
米国標準時で朝の7時~夜の11時まで
やっているということで、日本との
時差14時間を考慮すると、
日本標準時で夜の9時~昼すぎ1時まで
日本のお役所の9時‐17時と比べると
素晴らしく便利だ。

ちなみに、「 1 (267) 941-1099」の
番号にかけるのだが、自動音声では
概ね15~20分待たせるよ、的なことを
流している。
これは時期によって5分ほど前後する
ようだ。

一度、日本時間の夜10時ごろかけた
ところ、20分くらいでつながった。
ラッキー、ということで、出てくれた
John氏に、「一度FAXを送ったんだけど
なしのつぶてだよ、何とかして~」
という趣旨を説明した。

この人が分からず屋で、彼が見ている
データを申請した主が本当に私本人か、
確認できないと教えられないの一点張り。
本人確認のためには、送ったというその
FAXを、今ここで再度送ってくれ!
と言ってきかないのだ。

自宅にはFAXがなく、その日は夜も遅くて、
電話をかけ続けながら外にFAXしに行く
なんてのは勘弁してくれ!ということで、
ごねる。
しかし何度粘ってもダメで、結局この日は
諦めた。

仕方なく、数日後の夜に再トライ。
きっとFAXは届いていなかったのだ。
一から電話で登録する体で行こう。
そう決心して電話をかけるも、
1時間待ってもつながらない。
「20分程度でつながる」と説明して
いた自動音声の女性の声がむなしい。

そこで翌日、夜がだめなら今度は
朝(米国の夕)にトライ。
今度は15分くらいで無事つながった!

EINが欲しいんです!
ということで、聞かれたことに一つずつ
答えていく。
すると、今回の男性は非常に紳士的で、
「ひょっとしてFAXで登録してませんか?」
と言い出した。

そこで事情をつらつらと話したところ、
間違いなくFAXは届き、既にEINは発行
されているというではないか!
そして、すぐに口頭で番号を教えてくれる。
John氏はそんなこと言ってくれなかった
のに、、と思いつつ、こんな素晴らしい
対応をしてくれた彼に感謝の念が沸き
上がる。

書類が届かなかったのは郵便事故だろう、
ということで、再発行もその場でサッと
手続きをしてくれて、わずか一週間後には
手元に届いたのだった。

ということで、長々と書いてきたが、
今回の一番の学びは

面倒がるな。
電話が一番効率的だと分かっているなら、さっさと電話すべし!

だった。

これからEINを取ろうと検討している人に
とって、多少なりとも参考になれば幸い
である。

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