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人もまた楽器である

去る2022年6月18日に、札幌の歴史的な建造物
である豊平館で行われた「朗読Live」
朗読とチェンバロ、そしてオーボエという
三者のコラボレーション。

オンライン配信が昨日から始まったので、
早速視聴させてもらった。

チェンバロとオーボエのコラボや、
それぞれのソロ部分も非常に魅力的。
だがやはり、朗読も加わって、三者が
見事なハーモニーを奏でている時間が
非常に贅沢
であった。

チェンバロが、ピアノの原型であると
いうこと以上に、そもそもが「竪琴」で
あったということを知らず、
どうりで日本の筝(こと)に音色が
似ている
わけだと納得をした。

いわゆるバロック音楽といわれる、
バッハやヘンデルに代表される
メロディ。
そこで使われているのがチェンバロ
であることが、今更ながら頭の中で
結びつき、感慨深い。

というのも、自身の結婚披露宴を、
「綱町三井倶楽部」という、
あの「鹿鳴館」や、今回朗読Liveが
行われた「豊平館」に似た雰囲気の
場所で行い、BGMとしてバッハの
音楽を使わせてもらった
ことを
思い出したからである。

兎にも角にも、癒しの美声の持ち主
ある五十嵐いおりさんの朗読と、
プロのチェンバロ奏者、オーボエ奏者
による見事なLiveパフォーマンス

7月中しか聴けないので、ピンときた
方は是非申し込んでみて欲しい。

人、あるいは喉と特定した方が良い
かもしれないが、これもまた「楽器」
だと言える。
まだ弦楽器などない頃には、
きっと手拍子や打楽器に合わせて、
みんな思い思いに歌を歌っていたの
だろう。

そんな、大昔にタイムトリップしたか
のような体験を、思いがけず今日の
午前中にしてきた。

「りとるあんと仲間たち展」
という名前の、不思議な展示会。
(明日まで@大倉山記念館)
オンラインで知り合った友人が
2人も出品をしていると知り、
場所が自宅から30分程度で行ける
こともあって、顔を出してみた。

お目当ての友人の一人は
「詩」を展示していた。
縄文時代の言葉と言われる
「ホツマツタエ」
「ヲシテ文字」
と、陰陽五行の五元素が、
下記のように結びついている
らしく、それぞれのテーマごとに
編まれた詩が画用紙に書き込んで
あった。

「あ」 空の音
「い」 風の音
「う」 火の音
「え」 水の音
「お」 地の音

そこへ、経緯は知らないのだが、
北海道からやってきた若者2名、
1人はバイオリンを持ち、
1人は小さめのギター(名称不明)を
持って、即興で演奏開始。

ひとしきり即興ライブを楽しんだ
ところ、次は歌っちゃおう!と
いう流れになって、その友人が
なぜか私を巻き込んで、一緒に
歌うことに!?

一体これはどういう展開なのだ?
と思いつつ、こんな機会は滅多に
訪れるものではないので、
開き直って歌うことに。

「あ」「い」「う」「え」「お」
この五音を順番に、即興で、
思い付くまま気の向くまま、
節をつけて声に出してみた。
そこに、若者二人が勝手にBGMを
合わせてくれる。

「空」「風」「火」「水」「地」
それぞれの言葉やイメージから
連想される音を、自分が楽器に
なったつもりで出してみた。

心温かい数名の聴衆のお陰で、
音痴じゃないかな?などと心配する
必要もなく、気持ちよく楽器に
なり切ることができたのだった。

自分の喉、あるいは自分自身が
既に立派な「楽器」である。

普段はあまり楽器に親しまない私が、
昨日今日と立て続けにこういった
体験をしたことで、改めてそんな
ことを考えるに至った。

楽器なのだから、人を楽しませる
ように響きたい、響かせたいもの
である。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。