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無料補償プランのからくり

クレジットカードを持っていると、
時折、保険の無料プランを勧める
DM
が送られてくる。
冒頭の写真にあるのが、一昨日
私のところに送られてきた、
UCカードからのご案内。
大抵は、入院した際にいくらかの
金額が支払われる入院保険や、
少額の損害保険の類で、
3年程度の期間が予め区切られて
いる。

無料で入れるので、私などは
ホイホイ加入する。
この時に、支払額を上乗せすると
こんなにお得な補償が受けられますよ!

という案内が必ず付いているのだが、
こちらを上乗せしたことはない。

保険会社側としては、
こちらの支払額を上乗せして下さる
お客様が一定数いることを見越して
このような販促をかけている。

そちらで得られる利益が見込めるから
こそ、無料プランが成り立つ。

日用消費財だと、小さなサンプル
パックを配ってお試ししてもらうのが
常套手段だが、保険のようなサービス
にとってはこうした無料プランが
サンプリングツール
だと言える。
言葉は悪いが、いわゆる「撒き餌」
である。

無料でまずは試してもらう。
すると、一定の確率で良さに気付く
人がいるため、売れ筋商品を買って
下さる
人が出てくる。
更に、その中で愛用者となる人が
出てきて、長い期間にわたり商品を
使い続けてくれる
のだ。

これらのお客様から頂ける代金を
トータルで見れば、
最初の無料プランにかかる投資費用も
十分に回収可能となる。
そういう投資対効果を計算ずくで、
無料プランという販促が組まれている
のである。

このプランの秀逸なところは、
クレジットカード会社と組んでいる
ところ。
当然ながら、パートナーとなっている
クレジットカード会社がDMを出して
いる以上、保険契約の大前提として
DMを出している会社のクレジット
カードを決済に使うことになる。
一度決済用にクレジットカードを
指定すると、毎月自動的に課金される
わけだが、これがなかなか「痛み」を
感じにくいために解約されにくい。

いわゆる「サブスクリプション」に
分類されるこの手の課金は、
ついつい放置されて長い間課金を
し続けられる可能性が高いので、
「おいしい」取引なのである。

保険会社の友人からは怒られるかも
しれないが、この手の案内が来たら、
無料プラン加入はOKだが、追加の
上乗せをする必要はない
、というのが
私のオススメである。
但し、既に加入を検討していた種類の
保険について案内が来たならば、
検討していた他の保険ときっちり比較
して決めればよいだろう。


ちなみに、「ほしょう」には

補償
保証
保証

の三種類がある。
何がどう違うのか、少々分かりにくいが、
例えば下記のサイトなどが、
違いを平易に解説してくれている。

ここにもある通り、「補償」は通常は
損害保険に使われる。
今回もらったDMは、入院保険であり、
どちらかというと生命保険に近いと
思っていたので、「補償」が使われて
いることに違和感を感じた。
ただ、入院保険は損害保険と生命保険の
「あいのこ」みたいなものなので、
これで正しいのだろう。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。