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自信を持って提供できる商品を手掛ける

4か月ほど前に、亀戸 升本のお弁当
食べたことを、こちらのnoteで紹介
させてもらった。

その後も1度食べる機会があり、
その上品で丁寧なお味を堪能させて
いただいた。

そんなわけで、升本については
常にアンテナが立っている状態。
なんと、『致知』10月号において、
升本の会長である塚本光伸さん
随想が載っているのを発見。

元々、先の記事にもある通り、
升本の出自や、そのこだわりの数々に
ついてある程度見聞きしていたものの、
塚本さんの随想には新しく聞く話も
出ていて、興味深く拝読した。

元々、「家業」だった割烹料理店の
事業は、両親がその経営で忙しく、
家族団らんなど夢のまた夢
過酷な労働環境の実態を目にした
ことで、飲食業がすっかり嫌いに
なった
のだという。

高卒直後に家出して、自らの道を
志し、不動産仲介業で起業。
一時は上手くいっていたものの、
だまされて多額の借金を負う始末。

たまたま飲食事業へと舵を切ることに
なり、やがて家業の経営にも関わる
ようになったそうだ。

家業のマイナス面をイヤという程
見てきたからこそ、升本の経営に
あたっては、揺るぎない信念と決意
で事に当たった。
その一つが、現在年商の85%を占める
弁当事業において、食品添加物を一切
使わない
こと。

社会問題にもなった、日本人の健康を
脅かしかねない食品添加物の害

これを使わない、安心安全なお弁当を
提供する
ことが、経営上の理念として
しっかり確立しているのだ。

当初は、臭いが変だといった品質の
クレームが多かった
らしい。
しかし、それら一つひとつに真摯に
向き合って、継続的に改善
を施した
結果、添加物不使用の弁当を常時
提供することに成功。

クレームは、いつしか感謝の言葉
変わっていった。
それら、有り難いお客様からの感謝の
言葉が寄せられる度に、塚本会長が
自ら社員に対して、次の言葉を伝えて
いらっしゃる
とのことである。

「商品は人品。作り手の思いと人間性だ」

『致知』2023年10月号 103頁

このように言い切れるだけの、
手抜きとは無縁の弁当作りを、
真心を込めて行い続けている。
だからこその、自信にあふれた
力強い言葉
である。

テクニックを駆使して、
表面だけを取り繕って、
とりあえず美味しそうな体裁
だけは整えて、安く大量に売り
さばくやり方とは正反対。

時代に取り残されかねない、
古臭いやり方だと切って捨てる
ことも出来るのかもしれないが、
中長期的に考えれば、成功するのは
間違いなく誠実さを旨としたやり方
である。

また升本のお弁当を食べることで、
彼らの挑戦を応援していきたい。
まだ食べたことがない方は、
是非一度試しに食べてみてほしい。
ちょっとお高いが、それに見合う
価値を感じていただける
と思う。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。