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食料品インフレの犠牲者は

あれもインフレ、これもインフレ、
とにかく値段が上がっている、
そんな実感を誰もが持っているであろう
今日この頃。

デロイトトーマツグループの調査で、
このインフレ経済下、消費額にどんな
変化があったのか
、その一端が明らかに
なっている。

要は、食料品のみが消費額が増え、
そのあおりを受けて他の項目で軒並み
消費額が減っている
のだ。

10日ほど前に見た、日経MJの記事の
タイトルは、
「衣料・日用品など8項目、消費減」
「食料品のみ上昇、物価高響く」

というもの。

主な消費財9項目を調べたとあるので、
食料品以外は全て消費額が減った
いうことだ。

インフレでモノの値段が上がっても、
自分たちの収入も同等以上に上がって
いれば、消費額が減らずに済むので
あろうが、結局収入が上がっていない
あるいは将来に回さなければいけない
という「不安」が根強い
状況と言える。

調査内容は、主な消費財9項目につき、
消費額が増えたか、減ったか質問し、
増えたと答えた割合と、減ったと答えた
割合を比較
するというもの。

それゆえ、正確にどの程度の金額が
減ったかまでは分からず
、あくまでも
消費者の意識として「増えた」「減った」
と考える人数の割合がどう推移したか

知ることが出来るにとどまる。

同調査では、この数年で価値観がどう
変化したか
についても質問している。
3割弱の人が、「節約とぜいたくの
メリハリをつけるようになった」

「コストパフォーマンスを意識する
ようになった」
と回答しているようだ。

その帰結なのか、プライベートブランド
(PB)商品を選択肢に入れると答えた
割合が過半数を占めている
という結果も
公表されていた。

スーパーでは7割、ドラッグでは6割、
ディスカウントストアでも5割の人が、
PBを買うのに抵抗なしということで、
節約志向の高まりに呼応する形でPBが
ますます売上を伸ばしていきそう

感触である。

状況をまとめると、
食料品の値上がりが続く中で、
消費者は他の項目、衣料品や日用品など
ありとあらゆるものについて、メリハリ
ある消費を心がける等して消費額を抑え、
食料品についても値上がりをただ漫然と
受け入れるのではなく、PB商品へと切り
替える等して節約を行っている。

改めて、今の一般的な日本人の家計が
いかに苦しいかをまざまざと見せつけ
られた気分だ。

こういう時に、マーケターとして何が
できるのか、正直悩ましいところである。
決して良い環境とは言えない中で、
せめて消費者の生活にわずかであっても
ポジティブなインパクトをもたらせる
よう、商品・サービスを磨き込んで
いきたいものだ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。