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BASE FOOD什器販促の続報

ファミリーマートで見かけた、
立派な販促什器。
BASE BREADやBASE COOKIESを
売るための特別あつらえ
である。
つい一週間ほど前に、こちらの
記事で取り上げた。

この什器がペイするかどうかを、
非常に粗いシミュレーションで
評価してみたのだが、
その後一週間程度経って、
訂正を要することが出てきた。
というのも、どうも「お代わり」
発注
をかなりしている様子が見て
取れたのである。

販促什器に並んでいる商品が
売れて、ところどころ歯抜けに
なっていたのが、明らかにその後
補充がなされていた。
このように、最初に送り込んだ
数がなくなるや否や、補充のために
発注することを、俗に「お代わり」
発注と呼ぶ。

私が関わってきたカテゴリは、
日用雑貨と化粧品が中心。
食品や飲料の経験は、残念ながら
ほぼない。
両者の大きな違いは、「足の速さ」
すなわち「商品回転数」である。

日用雑貨や化粧品は、一日に一個も
売れないことがザラ。
週に一個とか数個、というレベルの
速度感。

これに対して、食品や飲料というのは
一日に数個、週に何十個と売れるのが
当たり前の世界。
週に一個というような売れ行きでは、
あっという間に棚から締め出される。


BASE FOODも、あくまでも食品。
見くびっていたわけではないが、
やはり商品回転数が私のイメージ
よりも全然上だったのだろう。

ということは、である。
什器に一台5,000円で何とかペイする
感じだと書いた先のエントリーは、
むしろ10,000円かけても、余裕で
ペイしている可能性が高い。

もちろん、何回「お代わり」発注が
あるかによるとはいえ、あの什器は
8月から既に2か月ほど展開されて
いるらしきことを考えると、
「お代わり」は1回、2回にとどまる
ものではないはずだ。

もし「お代わり」発注が期待できない
程度の売れ行きであったなら、
2か月と経たずにあの販促什器は
店頭から撤去されていたに違いない。
コンビニの売場というのは、とにかく
激しい争奪戦。

POSが悪ければたったの2週間で撤去
される
と聞いたときは、食品・飲料
メーカーに勤めるのは御免!と思った
ものだ。

BASE FOODは、主にネット通販で、
サブスク契約のお客様を中心に売上を
伸ばしてきた。

最近ではAmazonなどの外部のECでも
売上実績が伸びている様子。
ここでさらに一段と新規獲得の道筋を
広げる手段に出たのが、今回の首都圏
ファミマ及びナチュラルローソンに
おける、什器を使っての販売開始だと
言える。

前回の記事にコメントをくださった
友人は、もう2年もサブスクを継続して
いるという。
お昼ご飯に何を買うか迷う時間、
それを買う時間、そして食べる時間、
全てを節約できるのが大きなメリット

となっている様子。
それでいて、必要な栄養素がしっかり
取れるというのが、合理性を重んじる
消費者に受けている
のだろう。

このコンセプトは、ありそうでなかった
ということだ。
カロリーメイトなどの競合と目される
商品も、当然ながら栄養素をバランス
よく配合している。
しかし、「完全栄養」をうたえるほどに
網羅しきれてはいなかった。
その鋭い着眼、着想が、成長の大きな
ドライバー
となっている。

個人的には、サブスクで食べ続けるには
もう少し味や食感が改善されて欲しい
ところ。
競争がますます激化して、価格を下げるか、
あるいは美味しさで差別化するフェーズが
来る
と予想する。
その際には、きっと私好みの商品も市場に
投入されると期待している。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。