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マスクのおかげで

マスク生活に嫌気がさしている人は
多いだろう。
私自身もそうだ。
この暑い盛りに、マスクをして外出
なんて狂気の沙汰。
とは言うものの、駅の構内とか、
建物の中に入る際は、結局マスクを
装着せざるを得ない。
不審の目を向けられるし、
依然として駅や店舗側がマスクの
着用を請うてくるのだから、
致し方ないとあきらめている。

そんなマスクも、役に立つ場面は
ある。
ニンニクなど、強いにおいを放つ
食べ物を食べても、周囲に迷惑を
かけるリスクが下がる。
なので、これまではにおいを気に
して遠慮していたニンニク料理を
楽しむ機会が増えたのだ。

学生時代、「にんにくや」という
ニンニク料理専門店が、知る人ぞ
知るという感じで流行っていた。
食べた翌日、親からクサイクサイ
と言われたのを思い出す。
同じく学生時代、「ラーメン二郎」
でにんにく増しを頼むと、強烈な
味わいがさらに強烈になり、そして
周囲に放つニオイも強烈になった
ことも思い出す。

マスクが、にんにくのニオイを
完全にカバーしてくれるかは
微妙だが、相当効果はあるだろう。
だからこそ、日経でこんな記事が
出たのだと思う。

この記事にもある通り、実際に
スーパーでのニンニクの売上も
増えているという。
コロナが引き起こしたマスク
生活に、ニンニク料理を提供する
レストランや、ニンニクそのものを
販売する小売店が
「今がチャンス!」
と反応した結果である。

マスク生活によって、肌の環境が
悪化し、ニキビができやすくなる。
このようなニキビを、マスクと
アクネ(ニキビの英語)を
くっつけた造語で「マスクネ」と
呼ぶようになっている。

これなども、コロナ環境を逆に
需要創造のチャンスととらえ、
「マスクネにはこの商品が良い」
「マスクネの予防にはこれ」
といった形で消費者に訴える
アクションである。

新しい環境が出現したら、
戸惑いもあるだろうし、
逡巡もするだろう。
しかし、その新しい環境に
適応しない限り、生き残って
いけないのは歴史が教える
ところ。

マスク生活が所与の条件になる
のは好ましくはないが、
事実は事実として受け入れて、
その環境に適応する。
マスク生活を前提として、
そこで求められるニーズを
満たしていく、そんな意識が
大切であることを、
改めて確認しておきたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。