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サプライズ

思ってもみなかったことが起きた時、
考えてもみなかったものを見た時、
感情が揺り動かされ、強く記憶に残る。

モノを買ったり、サービスを受けたり
というのは、日常の中で何度も
繰り返される。
その繰り返しの中で、人は何となく
「こんなものだろう」
という期待値を心の中に形成していく。

その期待値から激しく下に振れれば
大炎上するし、激しく上に振れれば
嬉しいサプライズとなる。

いずれの場合も、今の時代にはSNSで
速やかに拡散されるので、
それを見越した商品設計をするのが
望ましいことになる。

昨日のランチタイムに、いつも
お世話になっている知人にお誘い
いただき、白金台のフレンチへ
お邪魔した。
ルカンケという名店。

全ての料理が素晴らしかったのだが、
一番最初の一皿で、
「ここは一体どんな料理をこれから
 出してくれるのだろう⁉️」
と期待値を一気に上げるサプライズを
繰り出してくれた。

メニューの最初に書かれているのが
「小石と葉」である。

何のことか分からないと思うが、
実際に出てきたお皿はこんな感じ。

本物の小石、そして葉っぱの中に、
食べられるものが2つづつ、
まるでナナフシの擬態よろしく
紛れ込んでいるのだ。
よーく見ると、小石にしては弾力
ありそうなもの、葉っぱのフチが
若干他と違うものが見つかる。
しかし、ちょっと目が悪いと
恐らく全く気付かないレベルだ。

分かっても分からなくても、
ギャルソンとのやり取りを楽しみ
ながら、これからのコースへの
期待感を醸成する秀逸なアイデアだと
感じた次第。

他人に相対する時に、常に
期待値を超えることを心がける、
良い意味でのサプライズを感じて
もらえるようにする。
実践できているか日々反省する
ことを毎日の課題にしなければ、
と感じた次第。

ちなみに、トップの写真はメインの
鮮魚。
ソースがかかっていて魚が全く
見えないが、カサゴに下仁田ネギと
パプリカを合わせた一皿。
美味しゅうございました。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。