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ドラマティックな展開に人は惹きつけられる

昨日、ふと目が覚めたら朝の5時前。
そうだ!と気が付いて、すぐに
スマホで「日本代表」と打ち込むと、
「スペイン1ー0日本」の文字。

丁度前半が終わったばかりのはず。
さすがにスペイン相手に逆転は
難しいのではないか・・
寝不足気味の頭で考えながら、
結局ウトウトしてしまった。

再びハッと目を覚ましたのが15分後。
すぐにスマホで同じことをする。
なんと、
「スペイン1ー2日本」
に変わっているではないか。

何かの見間違いかと思って、
二度見、三度見してしまった。
夢ではないらしい。
このままいけば、歴史的勝利を
収めるではないか。

すっかり目が冴えて、すぐさま
リモコンを取ってTVを点ける。
すごい、本当に勝ってる。
よし、このまま逃げ切ってくれ!

その後の状況は、ご存知の通り、
苦しく長い時間を耐え抜いて、
無事金星をもぎ取ってくれた
サッカー日本代表。

日本中が歓喜に沸いた。
こういう嬉しいニュースで列島が
盛り上がるのは、本当に喜ばしい
限りである。

冒頭の写真は、川崎フロンターレの
ホームスタジアムとなっている
等々力陸上競技場

先日マラソン大会で訪れた際に、
少し遠めから撮ってみたものだ。

その川崎に所属している三苫選手が、
田中碧選手に見事つないで、
勝ち越しのゴールを決めた。

VAR(Video Assistant Referee)
画像がネット上にあふれている。
三苫選手の折り返したボールが、
ゴールラインをギリギリのところで
割っていないことを示す、例の判定
写真だ。

この画像を見たとき、えっ、
ライン割ってるじゃん!
と思ったのは私だけだろうか。
1㎜でも、0.1㎜でも、ラインにかすって
さえいれば「イン」扱い
なのだという
サッカーのルールを確認し、なるほど、
そういうことならまぁギリギリセーフ
なのだな、そう納得するまでに多少の
時間を要した。

もちろん、審判にケチを付けようとか、
日本の勝利を嬉しく思ってないとか、
そういうことでは決してない。
むしろ全く逆である。

今回のワールドカップは、偶然なのか
どうかは全くもって分からないが、
心なしか我々の心をグッとつかむような
興味深い「物語」が多く息づいている

そんな感触を覚える。

三苫選手と田中碧選手が、フロンターレで
一時期共に活躍していただけでなく、
出身小学校まで同じだったという話は、
普段サッカーを観ない私にとっては
新鮮な「ネタ」に感じられた。

堂安選手が、ドイツ戦に続いてまたしても
「同点弾」を決める活躍を見せたことも、
何か不思議な因縁めいたものを感じる。

そして何より、森保監督が現役の時に
経験した「ドーハの悲劇」を、今回
「ドーハの歓喜」で上書きすることが
できたという、ドラマティックな展開。

サッカーというスポーツで、
単純に勝負を決めるだけのことに、
これだけ多くの人が熱狂できるのは、
こうした「ドラマ」が紡がれ、
そこに何らかの「意味」を見い出す
ことができる
からであろう。

「永遠のミスタージャイアンツ」
長嶋茂雄さんが「メークドラマ」
言っていたのを思い出す。

「ドラマ」あってこそ、人は熱狂する。
自分自身の中に感じた熱を思い出し
ながら、やはり人を動かすにはこの
ドラマティックさが効くのだと、
肚で感じた
一日だった。


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