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身体が発するシグナルに、素直に耳を傾ける

「ガリッ!」

歯に衝撃が走った。

砂を含んだ貝を食べていた訳でもないし、
骨のあるものを食べていた訳でもない。
瞬時に、原因は自分の口内にあると
当たりを付けた。

舌でその正体を探り当て、
食べ物の中から選り分けて、
口の中から出す。
案の定、銀色の詰め物が姿を現した。
とりあえず、変形はしていなさそうだし、
何より飲み込まないでよかった。

そんな一幕があったのが金曜の夜。
行きつけの歯医者が都心にあるため、
出勤予定の月曜に何とか予約を
ねじ込みたい。
空いてますように、と願いながら
電話をかけて、どうにか夜の部最後の
時間帯に予約を滑り込ませた。

取れてしまった詰め物を持っていき、
かくかくしかじかの事情を話す。
あとはプロの仕事。
丁寧に要所要所で説明を加えながら、
テキパキと処置を進めてくれる。
無事、詰め物を同じ場所に再接着
させて、一件落着。

この詰め物、そう簡単に取れるもの
ではない。
しかも、いくつかある詰め物の中では
比較的新しい方だったということで、
何故これが取れてしまったのか、
主治医も訝っていた。
私のような素人にはもちろん分かる
べくもない。

原因をつらつら考えながらの帰り道。
そういえば、もう20年近くも前、
歯ぎしりがすごいということで
治療に通ったことがある。

ひどい歯ぎしりを放置していると、
歯がこすれてだんだん摩耗してしまうし、
顎関節症などにもつながるらしい。
マウスピースを作り、それをはめて
毎晩寝ていた。

このマウスピースが、自分にはどうも
窮屈でイヤだった。
ポリデントで毎日消毒・消臭する必要が
あるのも面倒で、すっかりおじいさんに
なってしまった気分に陥ることもあり、
ほどなくフェードアウト。

この歯ぎしり、奥歯をギリギリと
噛みしめるから音が出る
様子。
奥歯の方を嚙みしめることで、
今回の詰め物にかなりの圧力がかかり、
取れやすくなってしまったのかも
しれないと気が付いた。

歯ぎしりもあるしイビキもうるさいと
いうことで、寝るときは独り。
自分が現在激しく歯ぎしりしているか、
うるさくイビキをかいているのか、
実のところ不明。

しかし、奥歯に近い詰め物が取れてしまう
程の圧力がかかっているとすれば、
歯ぎしり原因説が仮説としてかなり有力。

こちらに、歯ぎしりの2大原因として、
(1)歯の嚙み合わせの悪さ
(2)ストレス過多

が挙げられている。

噛み合わせはバッチリなので、
考えられるのはストレスの方。

適度なストレスは人生に不可欠だが、
過多になることで人生が不安定になる。

身体が発するシグナルには、
素直に耳を傾けるべきである。
心当たりのあることにメスを入れ、
ストレス量を低減できるように
コントロールしていきたい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。