見出し画像

七福神ならぬ八福神

週末に大抵ハーフマラソンの距離を走る
のだが、毎回同じコースでは飽きるので、
常に新しい経路にチャレンジするように
している。
今日は週末ではないが、ゴールデン
ウィークのお休みということで、
気持ちの良い快晴の中を走ってきた。

横浜市の瀬谷区周辺に足を伸ばした
ところ、「瀬谷八福神」なる看板に
遭遇。

七福神ならば頻繁に耳にするものの、
八福神というのは私には初耳。

全国どこにでもある「七福神巡り」。
自分たちのところへ呼び込むためには、
他の七福神とどこがどう違うのか、
差別化する必要がある。

七つの福神がそれぞれ近距離にあり、
巡るのにとても便利ですよ、
という「簡便性」「手軽さ」を
ウリにする
ところがあるだろう。

あるいは、他の七福神に比べて、
ご利益の大きさが異なることを
ウリにする
ところもあるかも
しれない。
実際にご利益が大きいかどうか、
なかなか判断が難しそうだが、
より有名な福神同士でコラボする
などすれば、ご利益が大きそうだと
見せることはできそうだ。

更には、巡った際に手に入る
御朱印に特別感を持たせる、
そんな差別化も可能
だろう。
七つ集めると最後に特別な御朱印なり
御朱印帳をプレゼントするとなれば、
マニア垂涎の企画に仕立て上げる
こともできるはずである。

こんな風に、「七福神」という土俵
戦う場合は、その中で差別化の競争を
行なうことになる。
しかし、土俵そのものをずらしてしまえ!
新たに土俵を作ってしまえ!
という発想をしたのが、「八福神」
だと
言えるだろう。

一般に「七福神」とは、以下の七つを指す。
布袋尊
毘沙門天
大黒天
寿老人
恵比須
福禄寿
弁財天

由来は諸説あるようだが、日本では最澄の
時代辺りまでさかのぼれるようだ。
徳川家康が保護をして、一時ブームとなった
ような話もある。
実は元々は「八仙」と呼ばれる実在の
八人の仙人が由来だとする説もあるようで、
そうなると「八福神」の方が本来正しい
という見方も可能になる。

八人目の神様は、「瀬谷八福神」の場合は
「達磨」だそうだ。
他にも「八福神」は日本全国にポツリポツリ
存在しており、「達磨」以外に「お多福」
「吉祥天」を加えるパターンや、
「弁財天」を「男弁天」「女弁天」
分けるパターンも存在する。

「八福神」とすることで、どこまでそこを
巡る「お客様」を増やすことができたのか、
そういったデータは恐らくないだろうし、
検証のしようもない。
しかしながら、単に「七福神」とするより
プラスの効果があったであろう
ことは、
ほぼ間違いないはずである。

神様や信仰の話に、マーケティングの話を
絡めるのは、あまりお行儀がよくないかも
しれないが、マーケティング発想のネタと
して非常にピッタリだと思ったので、
取り上げてみた。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。