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日本の「三大地鶏」をいくつ知っていますか?

唐突な質問で恐縮だが、
「三大地鶏」をご存知だろうか?

一体この質問にどれくらいの人が
正確に返答できるだろうか?
どれか一つ、ないし二つまでは
分かっても、三つ全部当てるのは
意外と難しいのではないか。
恐らく正当率は1割にも満たない
だろうと推測する。

地鶏で最も知名度が高いのは、
名古屋コーチンだと思われる。
昔から有名で、銘柄鶏の元祖
言ってもよさそうだ。

これと相並ぶのが比内鶏
これもまた、聞けば多くの人が
知る有名どころで、比内というのは
秋田の地域名から来ている。
名古屋コーチンとツートップを
飾る銘柄鶏だ。

あともう一つが何か、お分かりに
なるだろうか?
恐らくは、グンと知名度が下がる
ゆえ、正答率も下がるはず。

正解は、鹿児島県で飼育される
さつま地鶏である。
結構意外感がないだろうか?
薩摩というと、黒毛和牛や黒豚の
イメージの方が強い気がするが、
地鶏の産地でもあるのだ。

それぞれの知名度が分かるデータが
ないかと探したら、ちょっと古いが
2016年に調査したというものを発見
した。

何と、三大地鶏が1位から3位に
見事に収まっているではないか。
名古屋コーチン 70%
比内鶏 62%
さつま地鶏 38%

しかし、単純知名度ではなく、
メディアでよく見るものという
訊き方になると、3位のさつま地鶏が
4位に陥落、代わりに3位に入るのが
最近メジャー度合いが増している
阿波尾鶏(あわおどり)となっている。

そもそも、「三大地鶏」などと
言い出したのはどこだろうか?
これはネットで検索した限りでは
たどり着けなかったのだが、
きっとさつま地鶏の関係者では
ないかと推測する。

というのも、下記エントリーで書いた
通り、1位と2位が突出している場合、
「三大○○」とPRを仕掛けることで、
弱小の第3位が大きなメリットを受ける
ことが可能だからである。

しかし、そのような恩恵を存分に活用
できず、むしろ後発の阿波尾鶏の方が
知名度を伸ばし、今や出荷羽数などの
実績では日本一になっている様子。

三大地鶏から四大地鶏へと、
呼び名を変える働きかけを
阿波尾鶏が仕掛けたら面白いだろう。

そもそも、「地鶏」のJAS認定制度が
出来たのが2001年と、意外なほどに
日が浅く、実はその第1号認定は
阿波尾鶏だったと上記Wikipediaにある。
となると、三大地鶏の仕掛けは
阿波尾鶏がやっていてもおかしくない。
残念ながら真相は今のところ不明だ。

ちなみに、「地鶏」は食用鶏のうち
僅か1%という希少度である。
その分、当然お値段も張るわけで、
味への期待も高い。
柔らかいブロイラーに比べ、
しっかりと歯応えがあって、
旨味などの食味も優れている。

ふるさと納税の「ふるさぽ!」に、
とても分かりやすい図が載っていた
ので、ご参考まで。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。