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ものつくり大学で1年生にマーケティングの仕事の話をしてきた

昨年の12月に、早稲田大学の授業で
特別講義をさせて頂いたのに続き、
金曜日に、埼玉県行田市にある
ものつくり大学にて講義をさせて
頂いた。

ドラッカーの日本における「分身」
言われた、故・上田惇生先生が建学に
携わった
この大学。
その名の通り、「ものをつくる」ことを
教える大学であり、製造業や建設業で
活躍する人材を育てる
という狙いを
持っている。

そんな、ものつくり大学に籍を置く
井坂康志教授からのご依頼をいただき、
高崎線(湘南新宿ライン)に揺られて
都内から一時間強、最寄りの吹上駅
経由で、キャンパスに訪れた。

このキャンパスの場所が、
行田市と鴻巣市との境目。
私の両親が、実は鴻巣市の出身、
しかも父に至っては行田との境から
ほど近い場所の出身ということで、
子どもの頃から縁のある場所。

未だに本家が残っているし、
実家のお墓もほど近い場所なので、
初めて訪れる気がしないどころか、
何だか懐かしい感覚。
ご先祖様が呼んでくれたのかも
しれない。

「フレッシュマンゼミ」と題する、
大学に入りたての1年生を対象に
企画された授業。
冒頭に5分ほど井坂先生からの
イントロをいただいた後、
1時間ほど「私の仕事」について
お話をさせていただき、最後に
20分ほど質疑応答を行うという
スケジュールで進行した。

私自身の目標は、いかに彼らの
興味を惹きつけて、授業中に
眠らせないか
である。
そんなことを冒頭で宣言しながら
始めた授業。

前半に、そもそもマーケティングとは
何か?
という話を入れ、
後半でより具体的なマーケティングの
実務
に関する話を持ってくる構成。

前半部分は、どうしても抽象的な
話になりがち
で、分かりやすさを
追求してはいるものの、学生たちの
中にはあまり聞いてなさそうな輩も
チラホラ。

ただそれも、後半の具体的な話が
始まると空気が変わった。
突っ伏していた数名も顔を上げ、
全体的に話をしっかりと聞いて
くれている感じが伝わってくる。

そうなると私もノッて来るもの。
言葉が熱を帯びて来る。
学生の目がより輝く。
更に面白い話をしてやろうという
気持ちが刺激される。

特に最後の質疑応答のところで、
非常に素晴らしい質問が出た
お陰で、会場がドッと沸く場面も
作れた
のは非常に有り難い展開で
あった。

やはり、具体的でイメージしやすい
事例を挙げながら話をすることが、
学生の心を掴む上では不可欠

マーケティングの事例を話すときは、
当然ながら具体的な商品について
触れることになる。
普段食べたり、飲んだり、顔や体に
塗ったり、そういった日常生活に
溶け込んでいる商品たちが対象

ある。

それらの商品たちが、一体どんな
意図で開発され、世の中で売られて
いるのか
、その舞台裏を聞けること
が、かなり興味をそそられるという
ことなのだろう。

最後に、6回転職して7社目に勤めて
いるという私自身の働き方
について、
井坂さんから直接質問を受けた。
従来の働き方とは異なる、珍しい、
ないしは新しい働き方の裏にある
思い、考えのようなものを訊かれた
恰好である。

私自身よく話しており、今回も
お伝えしたのは、実は本当の意味での
「転職」はせず、「転社」をしている
のだということ。
つまり、マーケターという職業自体は
変わらず
取り扱う商品、担当する
ブランド、所属する会社が変わって
いるだけ
なのだ。

このような働き方は、既に日本でも
広がりつつあるものの、まだ一般的
とは言い難い。

それでも、時代は確実にそちらに
向かって進んでいる。
AIの発展が、その動きに益々拍車を
かけている

そんな世の中で生きていかねば
ならない若者の意識の中に、
少しでも良い波紋を投げかけられた
ならば、私の役目は果たせたことに
なるだろう。

早稲田に続いて、再びこのような
素晴らしい機会をいただいた
井坂先生に、改めて感謝の気持ちを
表したい。

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