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「タニモク」をやってみた

言葉を何でも短く縮めるのが好きなのは、
何も日本人だけではないのかもしれないが、
我々はつい言葉を縮めたがる生き物だ。
これだけ短縮語がやたらとはびこるのは、
そこに合理性があるからなのだろう。

長いと覚えにくいから、覚えやすくする
効果が期待できる。
短くすると、話す際の時間短縮にもなって、
コミュニケーションの効率が上がる
最初は内輪だけで理解できる言葉を作る
ことになり、そのコミュニティの結束を
強める

少し考えただけでも、そんな合理的な
要素を挙げることができる。

加えて、縮めると語感が面白くなって、
自分自身が楽しめる、なんてことも
あるのかもしれない。

「タニモク」と最初に聞いたときは、
皆目見当がつかなかった。
何の略かと言えば、
「他人」に「目標」をたててもらう
ワークショップ
だという。

人材系大手で、「doda」などのサービスを
展開しているパーソルキャリアが開発した
ワークショップの手法だ。
何と、昨年の11月に、株式会社SmartHRが
主催する「WORK DESIGN AWARD」にて
キャリア部門賞を受賞している。


「タニモク」のサイトには、

参加者からは、「自分以外の視点を取り入れることで、新しい可能性や選択肢を発見できる」と好評を得ています。

このようなお客様の声が掲載されている。

「自分以外の視点」を取り入れることの
有効性は、様々なところで語られている。
私自身も、その有用性に関しては、何度と
なく実感をしてきた。

ここ半年ほど、パーソナルコーチを雇って
毎月振り返りのセッションをしているが、
正にこの「他人視点」が得られる絶好の
機会となっている。

もちろん、コーチングの本質は、良質な
問いをコーチに投げかけてもらうことを
通じて、自分自身が深く考え、自分自身で
答えを出していく
ところにある。
決して、コーチという「他人」の視点に
頼るためのものではない
のだが、
セッションをする中では、視点の違いから
「おっ!」という気付き、発見が得られる
ことも多いのだ。

こちらの「タニモク」は、コーチングとか
1オン1とは異なり、原則4人1組になる。
ご丁寧に、マニュアルが完備されている
ので、興味を持った方は是非覗いてみる
ことをオススメする。


今日、ある勉強会でご縁をいただいた
4人1組で、この「タニモク」を多少の
アレンジを加えて実施してみたわけだが、
やはり面白い!
そして効果が実際にある!

お互いあまり知らない者同士が、
お互いのバックグラウンドを端的に語り、
その上で今やろうとしていることを
説明してフィードバックしあったの
だが、自分では気付いていなかった
ことに気付く効果
を、各人が存分に
実感した。
(と、少なくとも私には感じられた。)

この手法、応用できる幅が広そうなので、
是非頭の片隅に置いておくと良いだろう。



己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。