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モノだけでなく、プロセスの共有に伴う思い出を送る

茄子や南瓜、人参にピーマン、
サツマイモとジャガイモ、
トマトにキュウリに水菜、
キウイなどのフルーツも。

我が家が夏から秋にかけて、
有り難く頂戴した野菜や果物たち。
義父が畑仕事に精を出して作って
下さったもののおすそ分けである。

どれもこれも美味しい。
見た目こそ、売り物にはなかなか
追い付かないが、味は確か。
農薬などに関して余計な心配を
する必要もなく、安心して食べる
ことが出来る
のも有り難い。

義父のように菜園を作るのは難しく
とも、バルコニー等でプチ菜園を作る
人も多いだろう。
都会の中にあって、小さくもスクスク
育つ緑を見ることは、大きな癒しを
与えてくれる。

経済発展が進むにつれて分業化が進み、
農業などに携わる人は激減した。
全就業者に占める一次産業従事者の
割合は、今や僅か3.4%*
である。

*令和2年国勢調査の集計(下記)より

今の子どもたちの多くは、スーパーで
売られている魚しか見たことがないから、
魚があの切り身の状態で海を泳いでいる
と信じている
、などという笑い話があった
のを思い出す。

さすがにそれはないと信じたいところ
だが、魚だけでなく、肉にせよ野菜に
せよ、どんなプロセスを経て自分たちの
食卓に届くのかを理解しておくことは、
色々な意味で重要
だと思う。

まず、きな臭い国際情勢下にあって、
いつ戦争が起こったり、食糧危機
やってきたりするか、予測が付かない。
そんな時に、サバイバルする能力
予め高めておく前提として、自然の
恵みをどの範囲で享受できるのかを
理解する
ことは、間違いなく役に立つ。

また、肉も魚も野菜も、すべては
「生き物」「命」をいただく行為
ある。
そのことを、頭で理解するだけでなく、
実際に五感を通して理解し、実感する
ことは、情緒や思いやりといった人の
「心」を育むことにつながる
はずだ。

とはいえ、ちょっとしたプランターを
買って家庭菜園を作ることすらも面倒、
そんな人も少なくないかもしれない。

そういう人をターゲットにしたのか、
最近はあれやこれやとお膳立てを既に
してある「栽培キット」が人気

集めているそうだ。

この記事で取り上げられているのは、
しいたけの栽培キット
しかもそれをギフトとして使うという
オケージョン
である。

結構な数が次から次へと育つので、
贈った側と贈られた側との相互の
コミュニケーションを促進
してくれて、
殊にコロナ禍で人と気軽に会えないと
いう背景が人気を後押しすることに
なった様子。

「モノより思い出」
というキャッチコピーではないが、
単なる食べ物を送り合うのではなく、
それが育つ過程、プロセスを共有し、
モノと同時に思い出をも楽しむ

いうギフトのアイデアは、
当たるべくして当たったと言える
かもしれない。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。