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店内をうろつくだけでも楽しいスーパー福島屋

今日は所用あって休みを取り、六本木
一丁目界隈で友人とランチしたり、
個人の仕事の打ち合わせをしていた。
久々に来たので、そうだと思い出し、
駅直結のビル内を覗いてみた。

ここには福島屋というスーパーがある。
元々は、東京都下、羽村市を拠点に商売
していたが、2014年に六本木一丁目駅
直結のアークヒルズサウスタワー内に
出店、その後秋葉原にも出したようだ。
全部で10店舗ほどの、チェーンとしては
極めて小規模なスーパーである。

規模は小さいが、侮るなかれ。
創業以来40年間増収を続けたという
地域密着型、お客様にトコトン愛され
ているスーパーなのだ。

40年間増収を続けたというのは、この本
の出版された2014年時点での話で、
丁度出版の前後で六本木にも進出した
ことになる。
当時この本を読み、どんなスーパーなのか
見に行ったのを覚えている。
最も特徴的なのは、
・チラシは出さない
・普通のスーパーとは品揃えが全く違う
・店頭のデモ販売が楽しい
といったところと記憶していた。

とはいえ、その後6年経って記憶も遠のき、
再度どんな様子だったかを覗きたい!
と思ったのだ。

時間の兼ね合いでじっくり見ることは
できなかったものの、
成城石井や明治屋といった競合すると
思しき高級スーパーと比べても、
品揃えがユニークなのが分かる。

そして、生鮮品の見せ方、いわゆる
ビジュアルマーチャンダイジングが
非常に上手い。
フルーツと野菜、そして魚と肉の
新鮮さが際立っているのだ。

本の中に、徹底的にお客様の立場に
立って売場の作り方、見せ方を考える
という趣旨の話が出て来たが、
見た目の美しさ、手書きPOPの文字と
内容、そういった売場の構成要素全て
に「お客様への貢献」という背骨を
通そうとしているからこそ、我々が
気持ちよく、楽しく買い物できるの
だろう。

特に何かを買うつもりで入ったわけ
ではなかったのだが、お菓子売り場で
菊水堂のポテトチップを発見。

「マツコの知らない世界」で取り上げられ、
大変話題になったのが2015年。
私もその頃に噂を聞いて知り、妻が購入
したおこぼれにあずかったのだが、
確かにシンプルで美味しい。
賞味期限がわずか2週間、揚げたての提供
にこだわる商品なのだ。

ごくまれに店頭にあるとは聞いていたが、
見たことはなかった。
今ではナチュラルローソンや成城石井に
あるようだが、常時置いてあるわけでは
ないと但し書きがあるので、見かけたら
やはりラッキーということ。
1個300円、2個580円で、一瞬2個買おう
かと悩んだが、カロリー高すぎるだろと
いう理性のツッコミが入り、1個だけ
買って店を出た。

ガチなファンの多い、地域密着のスーパー
福島屋。
チラシとか、安売りとか、そういう安直な
手法から最も遠いやり方でファンを作って
きたスーパーの秘密を、一度や二度店頭で
見ただけでは把握しきれない。
改めて、この本を本棚から引っ張り出して
読み返し、再訪してみようと思う。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。