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オーケー創業者 飯田勧さんご逝去に寄せて

普段から私が個人的に大変お世話に
なっているディスカウントスーパー
「オーケー」創業者・飯田勧さんが、
4月2日にご逝去されました。

改めて、飯田さんの略歴を眺めて
おりましたが、一代で日本を代表
するレベルのスーパーを築き上げた
その手腕はお見事としか言いようが
ありません。

よく見ると、日本橋馬喰町の岡永と
いう酒問屋の3男
として生まれ、
その岡永の小売部門として創業、
後にスピンアウト
したのですね。

岡永と言えば、日本名門酒会を発足
させたところです。
半年ほど前に、岡本屋永吉商店まで
角打ち遠征をしておりました。

この岡永の経営者である飯田家は、
子育てが余程上手なのでしょう。

勧氏の長兄である博氏が岡永を
継いで会長
をされていたほか、
次兄の保氏は「天狗」で有名な
テンアライドの創業者

末弟の亮氏はセコムの創業者と、
キラ星のような兄弟なのです。

では四男にあたる弟さんは
どんな方なのだろう?
疑問に思って、
「飯田家 五兄弟」
でググってみたところ、
早速「兄弟」切り口の東洋経済の
記事がYahoo!ニュースに取り上げ

られていました。

経営学者/経営評論家の長田 貴仁氏が
書かれたこの記事で、
気になったところをピックアップして
紹介させてください。

筆者も含めて社外の人を迎えた時の飯田兄弟各氏の印象は、頭の回転が速く、ホスピタリティに富んでいた。そして、商人道を言葉にする表現力に長けていた。
飯田兄弟の優れた思考力と表現力、そして、商人(企業家)として必須の構想力と実践力を磨く上で、父・飯田紋治郎氏から受けた影響が大きかったようである。

父親からの影響で、兄弟の誰もが
頭の回転の速さとホスピタリティを
身に付けたとの指摘ですが、
後から出てくるその内容が凄いのです。

毎日夕食時、父は5人の兄弟を長男から五男まで順番に正座させ、食事に口をつける前に訓示を行った。子供たちを大人として扱った。話を終えた後、5人兄弟全員に意見(コメント)を求めたそうだ。亮氏に順番が回ってきたとき、最後なので「兄さんたちと同じです」と言ったところ、父は突然、亮氏の前に来て大きな声で諭した。「兄さんたちと同じとは何事か。お前の考えがあるはずだ。よく考えて、お前だけしか思いつかない意見を言え
 そして、訓示の最後に締めくくる言葉は毎回同じだった。
「人に雇われる身にはなるな」
つまり、経営者になれ、ということである。

毎日のようにこのような訓練が
課されたならば、傑物が育つこと
請け合い
ではないでしょうか。

自分の子どもに、同じことができるか
と自問しましたが、それはさすがに
無理だろう、と思ってしまいました。

時代も違うので、紋治郎氏のやり方が
今も通用するかどうかは、正直なところ
分かりませんし、それが望ましい形か
いう点も、評価の難しいところです。

しかしながら、起業家マインドを植え
付ける上では、再現性が極めて高い

人の育て方ではないでしょうか。

オーケーのことを書こうと思っていた
のに、結局飯田家の話でそれなりの
長さになってしまったので、そちらは
稿を改めたいと思います。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。