「草むしりマイスター」という素晴らしいお仕事
ここ数年来の知己を頂いている
早川敬洋さんが、2週間ほど前に
TBSラジオに生出演された。
彼は現在、山梨県で「草むしりマイスター」
として熱心に活動をされている。
「草むしりマイスターって、何?」
という人も多いだろうと思う。
私も最初にその名前を聞いた時は、
頭の中が「?」で一杯になった。
協会のページに「PROFILE」として載って
いる説明に、心打たれるものがあるので、
是非こちらを読んでいただきたい。
協会を立ち上げ、これまで多くのマイスターを
育成してきた宮本成人さんご自身、
勤める会社でことごとくなじめず、
転職を8回ほど繰り返した。
ある時、たまたま草むしりのアルバイトに
出会ってこれを「天職」だと直感。
草むしりにのめり込んで、起業をした
という人物である。
その宮本さんに師事して、
一定の修行期間をきっちりと終え、
のれん分けのような形で山梨において
自分の草むしりビジネスを始めたのが
早川さんだ。
彼が草むしりをやっていることは
もちろん知っていたのだが、
草むしりが本当にビジネスになるのか、
そもそもどうやって日頃ビジネスを
回しているのか、
詳しく伺う機会がこれまでなかった。
今日、一緒に参加していた読書勉強会
において、主催の方が早川さんに興味
本位(?)のツッコミを入れてくださり、
偶然にもとても興味深い話が聞けたので、
恐らくは差し障りのないであろう範囲で
ご紹介したいと思う。
まず、草むしりがビジネスになるのか、
という点については、言わずもがな、
大変立派なビジネスになるという
ことが理解できた。
ただ、稼ぎまくることが出来て、
左うちわの生活が待っているのかと
言えば、そういうことではない。
まっとうな仕事をすれば、きちんと
飯が食える、家族を養える、
そういう意味合いである。
一口に「草むしり」といっても、
雑草をむしるだけが仕事ではない。
植木の剪定を頼まれることもあるし、
独居老人の日常の困りごと解決、
例えば電球の交換などを代行して
あげるようなこともある。
師匠である宮本さんからは、
地元の5㎞四方を目安に、知らない場所は
ないくらいに精通することで、
信頼を徐々に獲得していくように
アドバイスを受けたそうだ。
しかし、現実には3㎞四方まで守備範囲を
広げた時点で、スケジュールがビッシリ
埋まる程に、十分な引き合いが来るように
なった様子。
当初はチラシをポストインして、
新規のお客様にアプローチ。
程なくして、リピーターがあれよあれよと
増え続け、今ではチラシを作らずとも
リピートと紹介でビジネスが成立している
というから素晴らしい。
それだけリピートが付くというのは、
早川さんの真摯な仕事ぶりに対する
顧客の評価が高いというのが、
最も大きな要因であろう。
そして、目の前の顧客が困っている
ことに対する気遣い、草をむしるだけ
ではなく、顧客の気持ちに寄り添って
対応をしていることによる信頼、信用
の積み重ねが好循環を生んでいるのに
違いない。
お客様の困りごとを解決する。
これは、ビジネスの原点であり、
本質的な部分だ。
「草むしりマイスター」の名の下、
顧客の問題解決業に日々勤しんでいる
早川さんの、よく日に焼けた笑顔が、
今日はいつにも増して爽やかに感じた
のであった。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。