見出し画像

2024年 世界の消費者トレンド その5 「クリエイティブな倹約家」

ユーロモニター社が発表した、
「2024年 世界の消費者トレンド」
6つを順に取り上げて、少しばかり
その内容について議論している。

前回記事はこちら。

今日はその5つ目だ。
例によって、まずは同社の日本語記事を
引用するところから始めよう。

クリエイティブな倹約家 (Value Hackers)

インフレが、新たな経済的価値観を消費者の心に植え付けた。2023年、物価高騰によって、消費者は家計のコントロールに苦労した。消費者の実に4人に3人が、日用品の値上げが心配だと回答している。人々は、家計に大ナタを振るうことを余儀なくされ、生活費の上昇に対応するため、切り詰める消費者にならざるを得なかった。

インフレが減速してもその爪痕は深く、消費者の購買力には影響が残る。彼らは節約を優先しつつも、うまくやりくりする方法を模索している。

「クリエイティブな倹約家」質に妥協することなく、出費を切り詰める消費者のことである。彼らは創意工夫に余念がない。安価な代替品の探索に労を惜しまず、クレジットカードやロイヤリティポイントを活用し、プライベートレーベル製品に乗り換え、金のかからない娯楽を楽しんでいる。消費者は、限りある収入の中で、工夫しながら家計のやりくりの仕方や、ライフスタイルを刷新しているのだ。

企業は、インセンティブを向上させ、お得感をもたらす新しいアイディアを創出するなど、価格に敏感な消費者に応えることが肝要だ。

生活の質というのは、一度上がると
なかなか落としづらいもの。
急激なインフレに見舞われると、
これまで払えていたものが払えなく
なり、それは生活の質を押し下げる
誘因
となる。

そんな事態を避けるべく、
消費者は必要に迫られる形で、
家計の上手なやり繰りを覚える
のだ。

ユーロモニターの記事の中で紹介
されている事例としては、
使っている商品をPBに切り替える
というのが最も分かりやすい。

同じ品質が担保されるのであれば、
わざわざ高い価格のNB商品を買う
必要はないわけで、最初はNBを
買っていた消費者も、家計が苦しく
なればPBへと柔軟に切り替えていく
層が出て来る
ということだ。

先日、たまたま観ていたTVの
ニュース番組で流れていたのが、
家の中でテント生活をする消費者
光熱費を浮かすためのテクニック
いうことらしい。

自分でやりたいとは思えなかったが、
これなどは正にクリエイティビティを
発揮して倹約に励む姿そのもの
だ。

ただただ「倹約」というと、
ひたすら暗いイメージとなる。
しかし、「クリエイティブな」という
形容詞が付くことで、まだ救いのある
未来予想
だと言えるかもしれない。

たとえ必要に迫られたとしても、
自身のクリエイティビティを存分に
開放して伸び伸びと「倹約」し、
QOL(Quality Of Life:生活の質)を
担保
したいものだ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。