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一冊の本をバイブルにしてトコトン使い倒す

昨日紹介した、小杉俊哉先生の新著
『リーダーのように組織で働く』
中には、数多くのコンセプトと共に
その具体的な実例が紹介されている。

分かりやすく、スイスイと読み進め
やすいのは、事例紹介が豊富である
ことも理由の一つだろう。

事例の中には、箱根駅伝でチームを
躍進させた青山学院大学の原監督や、
駒澤大学の大八木監督の話、
ホンダ創業者である本田宗一郎氏
リーダーとしての引き際の美学に
関する話や、逆に晩節をケガした
カルロス・ゴーンの話などが含まれ、
どれも要旨簡潔で学ぶところ大だ。

その中で特に私自身感銘を受けた
ものが、ニトリの最年少執行役員
富井伸行氏の事例である。

富井氏は、新卒でニトリに入社するも、
途中で起業のために社を辞め、
その後「出戻り」した方。

小杉先生の
『起業家のように企業で働く』
出会い、バイブルだと感じたようで、
200回以上読み込んで自らの血肉と
していった。

コアとなる思考システムをこの本から
学び取った氏は、そのシステムに沿って
PDCAを愚直に繰り返した様子。

ニトリと言えば、創業社長として知らぬ
人はいないであろう、あの似鳥昭雄氏
率いる企業。
そのリーダーシップスタイルは、
小杉先生言うところの「1.0」スタイル
すなわち強烈なワンマン経営である。

そんな経営スタイルの企業にあっても、
「3.0」型にこだわって自部門を経営する
ことで、とてつもない成果を継続的に
あげられるということを証明したのだ。

まず、出戻って最初の2年間で、
社内でトップレベルの業績を継続
5段階の昇格を果たし、法人事業部の
トップに上り詰め、部下は100人超
という成果を収めた。

その後も学びと実践を継続し、
更に2年経った結果、
部下は450名に増加
海外の複数拠点の運営やアライアンス
の責任者
を拝命
最年少で執行役員に昇進
という目をみはる成果を残されたので
ある。

一冊の本を「バイブル」の如く信じ、
徹底的に深掘りして著者の思考を
完全にトレース
することで、
読み取れたその意図をトコトン
実践にて使い倒した
わけだ。

これは、著者冥利に尽きる話であろう。
それだけ、ビジネスの現場で実用に
耐えうる、質の高い書籍
を著した
小杉先生の実力に改めて敬服すると
共に、それを200回以上も読みこなして
完全にマスターし、驚くべき成果へと
つなげた富井氏の行動力に、思わず
「脱帽!」と叫ばずにいられない。

自分自身、富井氏のように頭抜けた
リーダーシップを発揮できるよう、
精進せねばと唸らされたのだった。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。