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人目を惹くVMD

街に人が戻ってきている。
やれコロナの第八波がどうこう
言う向きもあるだろうが、
事実として都心の人出はかなり
回復してきた。

コロナ禍の中、人出が極めて少ない
状態が3年も続いている。

人出が減った分、相対的に、かつ
加速度的に、オンラインの重要性が
増してきた。

実店舗を持っている事業者、
殊に飲食店や小売店は、
家賃を払い続けながら、
そしてオンライン化の流れにも
なんとか対応しながら、
それはそれは極めて苦しい境遇
あえいできたことと思う。

人出の回復は、ずっと我慢してきた
飲食店や小売店にとって、大いなる
福音
となることだろう。

とはいえ、いざ人流が回復したとして、
どの店にも等しく人が戻って来るわけ
ではない。

この苦しい期間中に、自分たちの
実力を倦まず弛まず磨き続けてきた
ところが、お客様からの信用・信頼を
一身に受けて、以前にも増して商売を
大きく伸ばしていく
ものと考えられる。

信用・信頼を得るのは、一朝一夕に
できることではない。

コツコツと、日々積み重ねることで、
徐々に徐々に得られるものだ。

コロナだから、どうせお客なんて来ないと
諦めモードで努力もせずにいたところは、
3年で大いにサビ付いたその実力を、
お客様にあっさりと見破られる
こと
必定である。

環境がどうあろうと、売り伸ばしている
ところは必ずある
のだ。
そして、そういうところは、当然ながら
努力を怠っていない。

実店舗では、いわゆるVMDと言われる
技術が求められる。
VMDとは、Visual MerchanDising
(ビジュアル・マーチャンダイジング)
の頭文字を取った略語だ。

MerchanDisingは、「商品化計画」とか
「商品政策」と訳されることが多いが、
要はお客様が買いやすい状態を作ること
と考えればよい。
そして、Visualなので、視覚的な要素を
用いる。
VとMDをつなげてVMDとなると、
視覚的な要素を活かして、
お客様に買いやすい状態を作り上げる

そんな意味合いとなるのである。

コロナの間に、VMDが衰えたところも
あれば、その間も手を抜かずにVMDに
力を入れ続け、勝手に周りが自滅した
お陰で自分たちが優位に立った、
そんなところもあるのではなかろうか。

冒頭の写真にあるのは、
ジャン・ポール・エヴァンという
ショコラティエの、六本木ミッドタウン
にある店舗。
美しいVMDに思わず目を奪われる。
日曜日の朝一から、入店するのに短い
ながらも行列しないと入れない人気だ。

同じミッドタウンでは、虎屋のVMD
極めて美しく、つい目を惹かれるし、
それ以外にも美意識のレベルの高い
店舗が軒を連ねている。

一昨日このnoteで取り上げた、
麻布十番のサブレミシェルのVMDも、
これまた非常に素晴らしい。

人がリアルに戻ってきたときに、
他と差が付くのはこのVMDだと
思うのだ。

皆さんの身の回りで、
この店頭VMDが気になる!とか、
この装飾がかわいい!といった
ものがあれば、是非教えてもらえると
嬉しい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。