「好きを仕事にする」生き方

一時期、飲酒量が多過ぎたがために
肝臓の数値が悪化。
数ヶ月の禁酒期間を経て、
今は二日連続では飲まない、かつ
一定量に抑えるというルールを設け、
それを守っている。
その代わりに、ただただ酔うために酒を
飲むのではなく、美味い酒、好きな酒を
選り好みして楽しむ、そんな飲み方に
変えた。

元々日本酒が好きだったが、
醸造酒より蒸留酒の方がまだ体に
良いのでは、などと考え、焼酎を
中心にしていたところを、
そんなわけで今では日本酒中心の
飲み方になっている。

先日久々にお会いした先輩が、
これまた日本酒好き。
しかも、燗酒好き。
元々ハマるとトコトン行くタイプで、
いつの間にか日本酒の学会（？！）に
まで所属しているというから驚いた。

そんな敬愛する先輩から教えてもらった
恵比寿の日本酒バー「GEM by moto」。
まだ名前を教えてもらっただけで、
訪問したことはないのだが、この店で
様々な実験的試みを行っているのが
日本酒ソムリエの千葉麻里絵さん。

千葉麻里絵 - 岩手出身の第14代酒サムライ。学生時代に学んだ化学の知識を活かし、様々な日本酒や、意外性を重視した食とのペアリングの開発に挑戦し続ける

こちらのインタビュー記事が、
長文ながらとても興味深く、
引き込まれるままに一気読みして
しまった。

盛岡出身のリケジョ。
IT企業に就職するも、大学時代にバイト
していた飲食業・接客業の、人を笑顔に
して自分も感謝されるという素晴らしさ
に改めて気付き、新宿の「酛（もと）」
という日本酒立ち飲みの店で働くように
なった。

数多ある酒蔵、蔵元のカッコよさに
惹かれ、足繁く通い、どんどんその
奥深さにハマっていったという。
「而今」や「新政」といった、
今をときめく銘柄の造り手たちと
撮った写真が載っていて、それらを
見ているだけでこちらも興奮してくる。

千葉さんご本人が、心底感動した
それらの日本酒たち。
その感動を、広く、かつ丁寧に伝えて
いきたい。
そんな思いが、「GEM by moto」という
お店に息づいているようだ。

意外性のあるペアリング、つまりは
日本酒と食事の組み合わせで、
多くの人を驚かせ、喜ばせている。
大学時代に化学を専攻していた
リケジョの面目躍如といったところか。

とにかく、上記のインタビュー記事が
あまりに出色の出来なので、
私が下手に要約するよりも、
直接そちらを読んで欲しいというのが
正直なところ。

一流の人たちから一流の考え方を
吸収すべきこと。
常に周囲を観察しながら、
「ちょっとした違和感」に気付くこと。
周囲にいるプロ、そして神様の存在を
日々意識し、その力を借りること。
異業種同士の掛け算で、新しい、面白い
取り組みができること。
好きなことにどんどんチャレンジして、
沢山失敗を経験すると良いこと。

挙げ始めるとキリがないほど、
様々な学びが詰まっている。

情報発信にも余念がない。
InstagramやFacebook、Twitterは勿論、
オンラインサロンも開設しており、
お店での発信も含め、日本酒の魅力を
重層的に伝えていらっしゃる。

オンラインサロン | まりえ実験室

日本酒好きとして、だけでなく、
「好きを仕事にする」生き方を実践し
成功しているロールモデルとして、
目が離せない存在となりそうだ。