リュ・ジースのとても素晴らしいボサノバ
韓国のソウルシンガーのリュ・ジース（류지수）がマルキオボサというボサノバのグループで歌っているボサノバの曲を聴いてとても素晴らしいと気に入った。
最初に聴いたのは『Secret Love affair』で、YouTubeのホームに出て来て見付けた。ブログで日本のボサノバの名曲について書こうとしてYouTubeで、散々、調べていたせいかも知れない。去年の十一月に記事を公開して暫くしてからマルキオボサに参加したリュ・ジースの歌声を知ることができた。
今では『Secret Love affair』を含むアルバムの『I asked for you』が公開されていて全十曲のうちの前半の五曲にリュ・ジースがメインヴォーカルとして起用している。
ソウルシンガーならではの心温まるボサノバ
僕は黒人音楽のR&Bやソウルが大好きで、取り分け青春期に完全に嵌まって聴き捲る日々を過ごしていた。
だからリュ・ジースが韓国のソウルシンガーだと知ったときは凄いと驚いた。余り記憶にないくらい珍しい、ソウルシンガーがボサノバを歌うということは。最近から非常に引き付けられたけれども普通のボサノバのヴォーカルとちょっと違うような感じがした。
ソウルシンガーのボサノバというと真っ先に思い付くのはMISIAの『君は草原に寝ころんで』で、アルバムの『EIGHTH WORLD』の収録曲で、やはりとても素晴らしい。
一般的にボサノバのヴォーカルというと最初に『イパネマの娘』で世界的な人気を博したアストラッド・ジルベルトに代表されるような囁き声に近い感じで、気持ちが薄いというか、感情の起伏が激しくならずにやっているけど、しかしソウルシンガーのMISIAやリュ・ジースだともっと歌声に熱を帯びて来るのが特徴的だと思う。
ボサノバのなだらかな曲調だと激しく歌い上げるというよりも人情に触れてじんわりと心温まるという感じが堪らない。
リュ・ジースの歌声は美しいし、ソウルシンガーのボサノバは貴重なので、アルバムの『I asked for you』で、五曲、聴けるのは本当に嬉しい。
見出し画像：Rose Bossa Nova by Krzysztof Ziarnek, Kenraiz / CC BY-SA
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