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独特な表紙だと今になって気づいた

この本を買った時の私は世の中の先の見えない不安の空気感にすごく疲れていたことを覚えている。

久しぶりに外のお店に行ったけれど、
お店にいる人の数はまばらであって、
土日とは思えないくらい活気がなくなっていた。

土日はどこのお店も混んでいて
色々な人が書店で本を選んで買っていた
そんな光景が当たり前じゃなくなっていた。

そんな時に見つけたこの本だから。
本ってその時の気分という言葉で表していいのかわからないが、
その時の自分とか空気とか色々な感情に左右されながら選んだり、何か探したりするのがとても好きな時間だ。

「82年 生まれ、キム・ジヨン」


この本を買った3年前の自分を覚えている。
そしてついこの前読み終わった。


なぜ3年もの時が流れたのか考えてみた。
まず当時の私は重たい空気感に耐えられなくなっていた。
その時にこの表紙の水色の明るいデザインがとても気に入って本を購入した。けれど、仕事と別のやっていることに日々の時間を削られて休む時間に本を読めなくなっていた。休みという時間がほとんどなかった。なので本を読むことがなくなっていた。その後も本を読むタイミングがあったけれど、勉強をしないといけないという何かに駆られて、小説を読む時間がどんどんなくなっていった。

この3年間の中で本を整理する時間はたくさんあったので、
その時に読んでいない本、読んだけれど手元に置いておかなくてもいいと思った本、友人にあげた本などたくさんの本を手放してきた。



けれど、この本をなぜか私は手放すことはなかった。


ずっと心の中で読みたいと思っていたんだと思う。
そしてやっと読み終わった。


この本を手放さなかった3年間の自分に感謝したい。


世の中って簡単に変わらないかもしれない。
でも変えようと努力することを否定されることは良くないと思う。
自分の幼い頃を振り返りながら、最近の自分の周りの環境も考えながらゆっくり読んでいました。


自分の環境を変えられるのは自分しかいないし、
でも自分が理想とする環境を作るのには自分以外の方の協力も必要なわけで。

ただ1つだけ言えるとしたら
小さな疑問をそのまま放置しないこと。
自分の中の疑問は誰かの悩みであり、放置しているということはこれまでもこれからもそのまま埋もれてしまうから。

さぽ~との循環目指しています❤