ピン留めの惑星

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    いつのまにか失くしてしまった“たいせつなもの”たちが辿り着くどこかの星のだれかの物語―。  ◉《大島智衣の読みもの》と《つきはなこの漫画》との週替り交代+おまけ付きでお送りするショートストーリーマガジンです。

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月刊『ピン留めの惑星R』10|2020年2月最終号

いつのまにか失くしてしまった “たいせつなもの” たちが辿り着く どこかの星のだれかの物語 ―――。 ピン留めの惑星Rをご購入の皆様へ 今月29日まで継続されると思っていたピン留めマガジンですが、noteの仕様上28日までしか継続されなかったことに気付きました。 ご購入者の方は2月分の記事が配信されていないにも関わらず課金されている状態になってしまいました。大変申し訳ございません。 ご購入いただいていた方々のために、今回の記事はすべて無料でお送りさせていただきます。 最

    • 月刊『ピン留めの惑星R』09|2020年1月号

      いつのまにか失くしてしまった “たいせつなもの” たちが辿り着く どこかの星のだれかの物語 ―――。 ✑ 今号のラインナップつきはなこのイラスト、そこからインスピレーションを受けて書いた大島智衣の読みもの、おまけの購読特典ではここだけでお届けする二人の談話を。 ✑ 『迷子の猫』 つきはなこ ✑ 『光/歩』 大島智衣 ✑ あとがき 今月は最初にたいせつなお知らせをお伝えしたいと思います。 2018年10月からスタートした「ピン留めの惑星」。2019年5月には「ピン留めの

      • 月刊『ピン留めの惑星R』08|2019年12月号

        いつのまにか失くしてしまった “たいせつなもの” たちが辿り着く どこかの星のだれかの物語 ───。 ✑ 今号のラインナップ大島智衣の文、そこからインスピレーションを受けて描いたつきはなこのイラスト、おまけの購読特典ではここだけでお届けする二人の談話を。   ✑ 『見えた気がする 見えたことにする 流星群』 大島智衣  あの日。朝。エントランスで今まさに出勤してきたY君と鉢合わせた。 「おつかれさま」 互いに挨拶を交わして、ふつうならそれですれ違うだけだけれど、そ

        • 月刊『ピン留めの惑星R』07|2019年11月号

          いつのまにか失くしてしまった “たいせつなもの” たちが辿り着く どこかの星のだれかの物語 ───。 ✑ 今号のラインナップつきはなこのイラスト、そこからインスピレーションを受けて書いた大島智衣の読みもの、おまけの購読特典ではここだけでお届けする二人の談話を。 ✑ 『さざんかの隠れ宿』 つきはなこ  ✑ 『お土産』 大島智衣 冷蔵庫の賞味期限をチェックするのは私の仕事だ。 職場の冷蔵庫に自分のものを保管するときは、各自油性マジックでそれに名前を書く決まりになっている

        月刊『ピン留めの惑星R』10|2020年2月最終号

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          26本

        記事

          月刊『ピン留めの惑星R』06|2019年10月号

          いつのまにか失くしてしまった “たいせつなもの” たちが辿り着く どこかの星のだれかの物語 ───。 ✑ 今号のラインナップ大島智衣の読みもの、そこからインスピレーションを受けて描いたつきはなこのイラスト、おまけの購読特典ではここだけでお届けする二人の談話を。 ✑ 『“郵便物を出せない人”』 大島智衣   ○夕方・大通りの路上 職場を出て駅までの帰り道、小脇にしっかりと封筒を抱え歩く人を見ると「わかる」と思う。 帰りがけに、請求書だとか契約書だとか、ポストに郵便物を

          月刊『ピン留めの惑星R』06|2019年10月号

          月刊『ピン留めの惑星R』05|2019年9月号

          いつのまにか失くしてしまった “たいせつなもの” たちが辿り着く どこかの星のだれかの物語 ───。 ✑ 『媚びりつく背中』 つきはなこ  ✑ 『恋の壁』 /大島智衣  男友だちによるとこうだ。 ある女の子と飲んだ帰り道。 人もまばらな深夜の飲み屋街の路地で、閉まったシャッターに彼女を押し付けてキスをしたのだそうだ。情熱的に。 そしてそのときの「ガシャーン」という音に、そのあとも軋み続けるシャッター音に、たいそう興奮したのだと。 彼は得意げである。 俺ってばワイル

          月刊『ピン留めの惑星R』05|2019年9月号

          月刊『ピン留めの惑星R』04|2019年8月号

          いつのまにか失くしてしまった “たいせつなもの” たちが辿り着く どこかの星のだれかの物語 ───。 ✑ 『どこへ』 大島智衣  「“1日1万歩”歩いたとして、 1日に5千回ずつ片足を地面に擦(こす)ってるんだよ?」 若いサラリーマンが息巻いていた。 すり減った靴底は、 どこへいくのだろうか。 わたしたちの生きた時代の地層には、 ちり積もった無数の“靴底粒子”が見つかる。   *    いつのまにかはげ落ちてしまうリップは、 どこへ? 「口紅は、食べてるの

          月刊『ピン留めの惑星R』04|2019年8月号

          月刊『ピン留めの惑星R』03|2019年7月号

          いつのまにか失くしてしまった “たいせつなもの” たちが辿り着く どこかの星のだれかの物語 ───。 ✑ 『予感』 つきはなこ ✑ 『発光』 大島智衣 ✑ あとがき蒸し蒸しした一日の終わりには、シャワーを浴びてさっぱりしたあとに、過ごしやすい部屋のなかで“お籠り”しながら、読書や鑑賞なんかするひとときが落ち着きますね。 これからようやく夏本番? 盛夏8月にまたお会いしましょう🍉 つきはなこ 大島智衣 。。・゚・。。 定期購読特典・。。・゚・ ✑ おまけ 〜つきは

          月刊『ピン留めの惑星R』03|2019年7月号

          月刊『ピン留めの惑星R』02|2019年6月号

          いつのまにか失くしてしまった “たいせつなもの” たちが辿り着く どこかの星のだれかの物語 ───。 ✑ 『きらきらきら星』 文・大島智衣 ✑ 『きらきらきら星』 イラスト・つきはなこ ✑ あとがき 梅雨の季節ですね。晴耕雨読の暮らしにもあこがれますが、たまには雨にまつわるアクシデントが降りかかるのもしっとりと趣深いかもしれません。 よい季節を……☂☂☂ P.S. 今月のおまけは、ふたりのここだけ談話に加えて、大島智衣『きらきらきら星』のテキスト版を貼っておきます。

          月刊『ピン留めの惑星R』02|2019年6月号

          月刊『ピン留めの惑星R』01|2019年5月号

          いつのまにか失くしてしまった “たいせつなもの” たちが辿り着く どこかの星のだれかの物語 ───。 ✑ はじめに月刊『ピン留めの惑星R』は、つきはなこのイラスト と 大島智衣の読みもの とでお送りするマガジンです。 先月までの『ピン留めの惑星』からコラボ感をさらにUPし、月に一度お届けします。巻末には定期購読特典のおまけトーク付き☆彡 今号のラインナップは…… つきはなこのイラスト、そこからインスピレーションを受けて書いた大島智衣の読みもの、おまけにはここだけでお

          月刊『ピン留めの惑星R』01|2019年5月号

          ピン留めの惑星|プロローグ

          『ピン留めの惑星』なぜだか昔から、ピン留めというのはすべてどこかへいってしまう。 一体、どこへいってしまうのだろう? 私たちのたいせつな一部だったはずのものたちは。 もしかしたら。失くしたピン留めたちが累々と流れ辿り着き、集まり積もっている場所がどこかにきっと、あるのかもしれない。 どこかの島、どこかの国、どこかの星に。 『ピン留めの惑星』がどこかに。 学生時代、恋多き惚れっぽい男の子が、友人に恋の相談をしていた時に放った言葉が忘れられない。 「だってお前、ここ

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