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千葉・茨城 私立小学校情報フェアの走り書き(2/2)

聖徳大学附属小学校

ここもだいぶ昔とイメージと変わった学校でした。なんと中受校へ華麗なる変身を遂げていたのです。桜蔭、JG、渋幕…難関校も合格実績に名を連ねています。

当初の私のイメージやネットの口コミは、幼稚園から入園させ、専業主婦のママが送り迎えしたり、医者のパパが車で送ったり…というものでした。説明会ブースにいらっしゃった先生がとてもフレンドリーでお話しやすかったので「こういうイメージなんですが」と伝えたら「昔からのイメージとはだいぶ変わりましたよ!夜7時までのアフタースクールをご活用しているご家庭も多いです。カリキュラムは小6の2学期には終わります。男子はもともと附属中に進学できませんが、女子も2~3割しか内部進学しません。」とのこと。確かに同じクラスの男子が塾に通って頑張っていたら女子も頑張ろうかなという雰囲気になりますよね。

もちろんイメージ通りの校風として、会社経営者のご家庭が多いとか、全員で行くシンガポール修学旅行があるとかも伺いました。ネットの口コミだけで判断しちゃいけないなという良いケースでした。先生が雑談交じりに、私はシンガポール英語苦手なのでぜひ英語が得意なお母さまにご同伴いただきたいと言われ、まんざらでもないな(ニヤニヤ)となってしまいました。

江戸川学園取手小学校

私が学生の頃は、医学部受験向けのイメージがあった「えどとり」。中学で同じクラスだったよしえちゃんが進学しました。国境なき医師団に入りたいという内容で英語スピーチコンテストに出場したよしえちゃん。あんなに志高い子があの公立中にいたなんて、たいそう居心地悪かっただろうなと今になって思います…。思い出話はこのくらいにして。

江戸取で質問したかったのは、中受高受で偏差値の高い子たちが入ってきて、小学校からの内部進学者は逆転されたり、コンプレックスを感じたりしないのかという、恐らく一貫校ならほとんどの学校で気になるポイント。
2014年が小学校創立年度のため、まだ大学合格実績や中高全ての学年テストの順位は揃っていないが、小学校1期生は優秀であり、学年トップ10のうち9人が内部進学者とのこと。傾向として、中1、中2はテクニックで乗り切ってしまうため中受経験者が強いが、中3になると差がつかなくなり、テクニックに頼らなかった内部生が逆転しがちと仰ってました。確かに一理ある。
小学校はカリキュラムとして、英語以外の先取りはせず、発展・応用で深める勉強をしているとのことでした。
交通が若干不便だが、スクールバスがTX守谷駅から、7:10~8:05に10分おきに1本出ている。バスの時間は自分でちょうどよい時間を事前に登録しておくスタイルで、早かったり遅かったり日替わりはできず、決まった電車に乗って通学するスタイルになりそう。ある程度の臨機応変さには対応できるとのことでしたが。現在の在校生は85名が都内から通っているそうです。
https://www.edotori.ed.jp/access.php

開智望小学校

こちらも新興の学校ですが、既に埼玉と東京(秋葉原近郊)の系列校でかなり良い大学合格実績を出しており、今後の活躍を個人的に期待している学校。更にここは国際バカロレアも日本語カリキュラムで導入しており(もちろん一条校)、日本全体で見てもかなりレア度が高い。
ただ、国際バカロレアは自分が子どものころにはなかった学習カリキュラムなので、「探求」と言われると放課後残って調べものするとか、放課後も友達の家に集まって模造紙に書いてクラスでグループ発表するとか、けっこう負担が大きいんじゃないかと思っていました。質問に回答してくださった先生によると、放課後残って発表の練習や資料作成をしたりすることはなく、過度な負担はないということ(先生も残業嫌ですもんねw)。
では一条校として文科省指定のカリキュラムをこなしながらどうやって学びを深めているかと言うと、授業時間を増やすことと「探求」という授業で補っているとのこと。
確かに1年生で毎日6時間目まで、土曜も標準として午前授業があるってなかなか頑張らせている。(土曜学校あるって働く親としては最高ですね★)

質問しても私の質問の仕方が悪かったのか、先生がご担当外だったからなのか、イマイチ求めていた答えが入手できなかったのが既存の小受制度との親和性。
服も髪型も型にはめて、朝ご飯に何を食べたかの質問にも模範解答がある世界。「探求」を行う上でそのような定型の受験勉強をさせてしまっていいのかというのが気になり、幼児教室やお受験塾との相性はどうかと聞いてみましたがあまりスッキリした回答が得られませんでした。
先生からは「答えを与えるよりも考えを説明させるようにしてあげてください、間違った時も『これはバツ』と入るのではなく、どうしてこうやって考えたのか振り返らせるようにしてください」、というようなことを仰っていました。
なるほど。親である私もひとつ学んで帰りました。

帰宅途中に夫と夕飯を食べ、娘は早速、江戸取でもらった塗り絵をやっていました。夫に開智望の先生のお話を伝えると、「それはいいね」と共感していた直後、夫は娘に「イチゴは赤で塗るんでしょ」と言っていました。

何も響いてねーーーーー。

ガッカリして濃い1日は幕を閉じました。


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