Kindleで洋書を読むメリットは絶大だけど、正直言うと欠点も意外とあります
電子書籍と紙の本を行ったり来たりしている毎日ですが、最近はKindleで洋書を読むことが増えてきました。
理由は単純で、洋書はKindleで読むのが断然便利だから。
とはいえ、Kindle洋書にも弱点というかデメリットもあります。
「Kindleで洋書を読んでみよう」といって無闇に飛びつくと後悔するかもしれないので、ぜひ参考にしてみてください。
▣ Kindle洋書の最大のメリットは「豊富で安い」
まずは、Kindleで洋書を読むメリットについて箇条書きで説明しますね。
本屋で洋書はなかなか売ってないが、Kindleならスグに手に入る
Kindleの洋書なら割安で買える(タイトルによって差はあるが)
辞書機能が付いてるので、英単語の意味をすぐ調べられる
ハイライト(線引き)できるので、目印をつけやすい
メモ機能があるので、振り返りに便利(書評のときは特に助かる)
スマホさえあれば、どこでも気軽に読める(Kindleアプリ)
片手で本を読める
こうして列挙してみると、Kindleで洋書を読むメリットは本当に多いですよね。
そもそも日本の本屋ではほとんど洋書が売ってません。小中規模の本屋ではまず確実に売ってないし、大型書店に行っても扱い点数は少ないです。
しかし、Kindleストアに行けば無限ともいえる洋書の中から自分にあったタイトルを選べますし、一定のページまでなら立ち読み(試し読み)もできます。
さらに、Kindleの洋書はペーパーバックよりも安いことが多いので、経済的にも助かっています。
個人的にKindleで洋書を読む最大のメリットは「豊富な品ぞろえの中から、安く買える」という点だと思っています。
▣ なぜ「豊富な品ぞろえ」が、挫折防止になるのか?
洋書を読み始めたばかりの頃って、挫折することが多いんですよね。
その挫折原因は「英語力が不足してる」っていうのもあるのですが、裏を返せば「自分のレベルや興味に合った洋書を選べてないだけ」とも言えるわけです。
本屋に行って少ない選択肢から洋書を選ぼうとすると、どうしても自分に合う本を見つけるのはむずかしくなります。
しかし、Kindleストアならジャンルも英語レベル(本の難易度)も無尽蔵ですから、挫折せずに最後まで読める洋書と出会いやすいわけです。
その絶大なメリットのうえに「辞書が使える」「ハイライトが引ける」「スマホで読める」というメリットも付いてくるわけですから、「もはや、Kindleで洋書を読まない理由はないのでは?」とすら思えてきます。
▣ 意外と多い、Kindle洋書のデメリット
Kindleの絶大なメリットの裏には、意外と見落としがちなデメリットもあります。
完全なる読書スタイルなど存在しないという厳然たる事実を突きつけられてしまうのでけっこう悲しいですが、これが現実です。
具体的なデメリットは下記のとおり。
「ペーパーバック読んでる」という高揚感が得られない
ペンで書き込んだり、ページの端を折れない
直感的に「このへんのページ読んでみよう」ができない
Kindle Paperwhite はページ送りが遅い(画面の反応が悪い)
スマホやタブレットで長時間読むと、眼精疲労がヤバい
辞書がスグに見られるから、「辞書癖」がつきやすい
というわけで、上記について1つずつ深堀りしていきます。
▩ 「ペーパーバックを読む」という喜びがない
まず、Kindle洋書では「ペーパーバック読んでる満足感」がありません。
かっこつけて洋書を読んでいるわけではないのですが、心のどこかで「あー、自分ペーパーバック読んでるなー」という高揚感があるわけです。自己陶酔とも言えますが。
洋書を継続して読み続けるには高揚感や小さな喜びが必要だと思っていて、ペーパーバックがそれを担ってくれている気がします。
さらにいうと、ペーパーバックでしか味わえない紙の質感も醍醐味だったりしますよね。和書にはない、あのザラザラ感。
しかし、Kindleにはそれがありません。本の外観や手触りから得られる高揚感は皆無といっていいでしょう。
▩ 本にペンで書き込めない
僕の場合、紙の本で読むときはペンで書き込む派なのですが、Kindleだとそれができないのでツラいです。
Kindleにもメモ機能(テキスト入力)は付いていますが、直感的に書き込んだほうが便利だし、印象に残りやすいんですよね。
気になったページをあとで振り返るために、僕はページの端を折ること(ドッグイヤー)が多いのですが、それもKindleだとできないので不便です。
最近は、Kindle Scribeというペン付きの機種も出ましたが、本のページに直接書き込めるわけではないので、個人的には物足りません。
▩ 眼精疲労は読書好きの大敵です
Kindleで洋書を読む場合【Kindle専用端末】or【Kindleアプリ】のどっちで読むか?というのも悩みどころです。
スマホのKindleアプリで洋書を読むということは、すなわちスマホを長時間眺めているのと一緒なので眼精疲労がヤバいことになります。
僕は過去にiPadのKindleアプリで読書を長時間していたのですが、眼精疲労が悪化して病院に行くハメになりました。
この一件があってから、iPadのKindleアプリを使った読書は自粛することに。
幸いなことに、Kindleには Kindle Paperwhite という目に優しい専用端末も出ていて、僕はこちらで読むようにしています。
ただ、Kindle Paperwhite も完璧ではなく、「ページ送りが遅い」「画面の反応が悪い」というデメリットがあります。
つまり「あちらを立てればこちらが立たず」ということになり、すべてを満たす読書方法は存在しません。
▩ 「辞書が便利すぎる」という弊害
もう一つ、地味に見逃せないのが「Kindleの辞書機能」です。
Kindleには辞書が内蔵されているので、読書中にわからない単語があっても、それをタップするだけで辞書ですぐに意味が調べられます。
あまりに快適なので最高!と思いきや、意外とデメリットもあります。
それは、片っぱしから辞書で意味を調べてしまう癖がつくということ。
洋書というのは、わからない単語が出てきても辞書を使わずに「推測読み」で読み進めるのが理想です。
なぜなら、毎回辞書で調べていたらキリがないし、時間がかかりすぎるから。
そもそも洋書を楽しむはずが、単語を調べる作業ばかりに時間が取られてしまうのは苦痛でしかありません。
Kindleの辞書が便利すぎるあまり、すぐに辞書で調べる癖がついてしまうのは考えものです。
ペーパーバックの場合、辞書で調べるときはそれなりに手間がかかるので「とりあえす読み飛ばして、推測読みで読んでいるか」という意識になりやすくなります。
▣ 自分はなにを最優先したいか?で決める
こうしてKindle洋書のメリットとデメリットを比較すると、なんだかどっちが本当に良いのかわからなくなってきますよね。
僕も最初のうちは「Kindleで洋書を読むなんて、メリットしかないのでは?」と思っていたクチなのですが、ここ最近は【Kindle vs ペーパーバック】による一進一退の攻防が繰り広げられている感じです。
つまり、Kindleのデメリットを考えると、甲乙つけがたい。
結局、どっちを選べばいいの?という話になると思うのですが、回答としては「自分の読書目的にあわせて決める」ということになります。
洋書を読むにあたって、人それぞれ「自分は洋書を読んで何をしたいのか?」というのがあるはずです。
「英語を勉強したい」「洋書の小説を読んでワクワクしたい」「書評記事を書きたい」「情報収集したい」みたいな感じで、目的があるはずなんですね。
つまり、その目的を達成するために最善のスタイルを選ぶべきということです。
たとえば、「洋書を読んで英語を勉強したい」ということであれば辞書機能が使えるKindleのほうが効率的です。
一方、娯楽として洋書を読みたいということであれば、ペーパーバックのほうが満足感が高いかもしれません。
▣ 最小限のリスクでKindleを試す方法
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