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3・10、またはひげとスタインウェイ

 3月10日(金)
 ちょっとだけゆっくりの朝はモーニングで、Hへ。不思議、完全に暖かくて少し嫌になる。
 今日はスクランブルエッグのイングリッシュマフィンとコーヒー。たぶん上下でサンドして食べるのが正しいのだろうけれど、美味しくて、プレーンなままの上部をそのまま食べる。さくっとnoteを書いて、冲方丁の小説「麒麟児」をヨムヨム。読了。大変おもしろかった。
 昼前、近所の小学校の横を通ると、屋上でクラス遊びしている子たちや、運動場で学年ドッヂボールしている姿が見られた。なんだか学年末だなぁと一瞬で感じ入って複雑な気持ち。春ゆえの。
 コープさんで食材を少しだけ買おうと思ったら、気づけば千円オーバー。ドウシテダ。帰ってYouTube「ヒルカラナンデス」を聴きながら、今日も「ZUBAAAN!」を昨日と同じような具材を入れて食べました。
 先日買ったブレザー。ポケットが軽く縫い閉じられていたから、試着段階では「このポケットはダミー?」と分からなかった。サイドベンツはふつうにひらひらしていたことからもやや混乱。ちょっと頼りなさげな店員さんも明確には分からないようで、こっちに流されるように「ダミー……ですね」と言った。結論、勿論、ダミーなどではなかった。分からなければ先輩に訊けばいいのに、と思った。
 そういうわけで、食後は「これ、ふつうにポケットやな」と確信を持って、閉じられていた部分を丁寧にリッパーでほどく。めでたくふつうのポケットが誕生した。基本的に物は入れないけれど。
 そんなこんなも済んで、なんとなく15時くらいから外出しようかなぁと思っていたら、ごろごろが俺を許さない。なんだか無性に人に会いたくなって、就業時刻を待って、友人に「今日飲もう」とLINE。奴は、いきなり誘われたい派らしいのだ。行けそう、とのことなのでそっちに舵を切り、体力セーブ、はりきってごろごろ過ごす。無目的ごろごろと、そうでないごろごろがあるのだ、この世界には。
 1時間くらい早く家を出て、本屋。次の歴史小説は、司馬遼太郎「燃えよ剣」にしました。まっすぐMに行き、早速読み始める。大変読みやすそうで、しっかり長編なので楽しくなってきた。
 20時半ごろ、友人と落ちあい、テキトーに練り歩いて焼肉屋へ。まさか2週連続で週末に焼肉を食べるとは。でも美味しくいただけました。めちゃくちゃ喋りたおしたかったはずなのに、やはり理想の勢いが出ない。いや別に大丈夫なのだけれど。
 二軒目は、3年ぶりくらいに行くバー。マスターご健在で楽しいお客さんたち。ピアノが素晴らしいマスターもといマエストロが、ショパンと、帰りしなに「夢やぶれて」をスタインウェイで弾いてくれた。なんとも贅沢な楽しい時間。この友人と一緒にいると、なんだか楽しいことが起こる。「どうやらそうみたいやねん」と本人も自覚しているところも良い。助かる。
 奴の終電を見送ってバイバイ。奴も、いつもならとっくに布団の中にいる時間らしい。きちんと眠たくなっている自分がちょっと嬉しい。帰ってシャワー、いくつかYouTube聴いて後、すーっと眠る。

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