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雑記(もトップガンからは逃げられない)

 ひたすらにのんびりと、夏休みを満喫している。一人でラジオをかけっぱなしにして涼しい場所で過ごすことが主である。闇雲に外出はしない。とにかく昼間の外はDanger zoneだ。気づけば、ほとんど声を発しない日がざらにある。休み明けが少々心配である。
ラジオ、昨日から甲子園が始まったわけだが、「自分を守るために」、基本的には注目しないことに決めている。つまり、はまったが最後、多分ずっと見てしまう。そのうちうっかり見て、今年もその心打つ姿に夢中になるだろうが、可能な限り「あえて見ない」方針でいるのだ。
それにしても、「甲子園」という一施設の名前が、「高校野球全国大会(硬式)」にダイレクトに結びついている事実はすごい。それも、ふだんは阪神タイガースの本拠地で、高校野球の聖地として使われるのは一年のうちの2か月にも満たないのに。奥にいることが基本だったから「奥さま」とか、良い家のことをそう言っていたのが次第にそこの主のことを指すようになった「殿さま」とか、そのくらいの特別感。

 さて、何をしているだろう夏休み。むろん、仕事は一切していない。無理だ、無理。
なんだか今年はとにかく「現実逃避」の欲がほとばしっている。そのエンジン音たるや、耳を聾するがごとし。ただ、現実逃避をあまりにこじらせると休み明けに痛い目を見ることは百も承知。だが、ソンナン知ルカ。俺は刹那的に生きるのだ。
それで、どんな小さなことであれ、「タイトルがつけられる一日」を心掛けている。いやほんと、「図書館に行って読み切れていない本を再び2週間借りる手続きをした日!」レベルの日も多くある。でもそんなので問題ない。それだけでも埋没しない尊さを持つのだ。

 良かったのが、数日前。昼に友人から一通のLINE。「今日飲みに行ける?」。即答する、良し、と。
いつも唐突なその友人からの誘いは、極超音速マッハ10.2でOKすると決めているのだ。5月下旬以来だ。場所は、友人の住まいの最寄り駅。僕からは3駅向こうだ。
奴は子どもを寝かしつけてから、ということで21時を提案した。21時を過ぎても現れない。特につつくこともせずにぼーっと待ち続けると、やがて息を切らしながらやってきた。「ごめん、子どもと一緒に寝てもてた」。
できて間もないきれいな焼き鳥屋で2時間ほど飲む。道路をはさんだ向かいにバーがあるのを見つけていた僕は、「この後行く?」とたずねる。それにて、終電は気にしないことに決めた。
もともと仲が良いが、この日はやたらと共感できる話が多く、ずっとしゃべり続けた。「そろそろ」とマスターに声をかけられ時計を見たら26時半。
にぎやかな町でもないので簡単にタクシーなんか見つからず、というかもともと3駅なら歩いて帰ろうと思っていたのだ。「え、まじで」と友人には軽く引かれたが。
深夜ラジオを聴きながら、45分。ジョギングでよく走るコースなので、トップガン風に言うと「公園の散歩だ」。いつもの道も、ど平日のど深夜みたいな不規則な時間帯だと景色も少し違って見えてそれも一興だ。
ただ、しこたま飲んだ体に45分の散歩はつらい。膀胱に象が座っているようだった。
それにしても深夜の芸人さんのフリートークのなんとおもしろいことか。誰にでもできるものではなく、まさしく「芸」である。あと、「リアルタイム」という魔法。

 今日のnoteは軽く、と決めているからもう終わる。というかこの時点ですでに想定より長い。



 文章中ところどころに我慢できず登場させたが、「トップガン」に夢中な夏だ。
もしかしたらこの先noteで単一記事として書くかもしれないが、この夏、アマプラで一作目は2回、公開中の「トップガン マーヴェリック」は劇場で2回観た。2回目はIMAXである。2回目の方がたまらなく、終始にやにやを基本姿勢としながらも、何度も不意に涙がこみあげてきたものだった。
劇場によって音響やら震動やらの差異があると聞く。こうなったらもう、「日本でいちばん迫力のある劇場で」3回目を、とさえ思う。マーヴェリックという男を超えて、トム・クルーズにとろけてしまう。居島一平さん風に言えば、「トムの字」め!


 そんな日曜夜の入り口。今は、というと、行こうかなと思って電車に乗って一駅、乗り換えて一駅の大好きな町にいる。ここのお気に入りの服屋で一足早く秋物を、と思ったけれど、なんだか気分が変わってカフェにいる。マーヴェリック風に言えば「not today.」なのかもしれない。
このまま、店には行かずに駅に向かうと思う。ただ、まっすぐ帰投はせず、反対方向の電車に乗って、有名な洋菓子店に行こうと思う。火曜日に久々に会える人たちへのお土産を買いに。そこでしか買えない生菓子は自分用にだ。

 気づけばまただらだらと1900文字。なんとなく、自分にとってちょうど良い文章量がこのあたりなのかもしれない。

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