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海外ドラマ感想『ザ・ボーイズ』

久しぶりに更新します。どうにもずぼらでいけません(笑)

私はアマゾンプライムに加入しており、プライムビデオをよく視聴します。
日本のアニメと海外の映画がほとんどで、連続ドラマやドキュメンタリー(スポーツ関係)もたまに見ます。

今回私が思わず一気観してしまったのはこちら、『ザ・ボーイズ』。

~あらすじ~
欲と名声にとりつかれたスーパーヒーローたち。非公式に「ザ・ボーイズ」と呼ばれるグループが腐敗したスーパーヒーローたちを倒そうとする。特殊能力を持たない彼らは根性と信念で悪しきヒーローに立ち向かう。

もう面白そうでしょう?私、非力な人間が知力や団結力を駆使して、巨悪に立ち向かうストーリーが好きなんですよ。

この世界のヒーローは、巨大企業「ヴォート」に雇用されながら活動を行い、犯罪や事故からを人々を守っています。ヴォートによるプロモーションやマーケティング戦略により、ヒーローたちはまるでタレントのような扱いで、中でも「セブン」と呼ばれる7人のスーパーヒーローは、圧倒的な知名度と人気を誇ります。

主人公のヒューイは、自宅にセブンのポスターを貼り、ヒーローに好感を持つ平凡な若者でした。そんな彼の人生は、セブンの一員であるAトレインに恋人を殺されたことで一変します。驚異的な脚力を持つAトレインの不注意により、時速1600kmを誇るスピードに「通り抜け」られ、バラバラにされたのでした。
巨大な資金力で各方面に影響力を持つヴォートにより、恋人の死をヒーロー活動中の「事故」として処理されたヒューイは、Aトレインに復讐を誓います。

そんな彼に近づいたのは、ザ・ボーイズのリーダー、ブッチャー。見るからに凶暴な雰囲気をまとう彼は、セブンの頂点に立つ最強のヒーロー、ホームランダーに強烈な恨みを抱いていました。

そして彼の口から、ヒューイの恋人が殺された事件が氷山の一角であることが語られる。毎年ヒーローの活動により多くの人々が死に、隠蔽されていた。そして富と名声に溺れたヒーローたちは、夜な夜な乱痴気騒ぎを繰り返し、違法行為に手を染めていた。

ヒューイを連れ、かつての仲間のフレンチーマザーズミルクらと合流し、ザ・ボーイズを再結成したブッチャーは、知力と胆力を駆使して超人的な肉体をもつヒーローたちに立ち向かいます。

と、ここまで見れば人間側を応援したくなりますよね。
しかし、ザ・ボーイズはいずれも犯罪者崩れのような面々で、とても正義の味方という感じではありません。特にブッチャーは、目的のためなら殺人をためらわない冷血漢です。正直言って、ブッチャーの行動には賛同できない部分も多いです。

一方、ヒーローたちは権力を乱用し、私利私欲を満たす屑ぞろいなのですが、それぞれ過去の生い立ちに問題があったり、ヒーローなりの苦悩があったり、物語が後半に進むにつれ、だんだん同情する面も出てきます。

しかしホームランダーだけは怖い。久々にぞっとするようなサイコキャラでした。表向きはみんなの人気者、完全無欠のヒーローなのですが、裏では……。

この笑顔がひたすら怖い。詳しくは本編で。

私はこのドラマを観て、現実のアメリカ社会に特殊能力を持つ超人がいれば、こんな風に商売に利用されるんじゃないかと思いました。資本主義社会では、金の匂いがするところには必ず誰かが寄ってきますからね。グッズやアニメが作られたり、映画化されたりするのでしょう。

普段私たちが目にしている、表面的なマーケティング広告について、疑ってみたくなる作品でした。

それでは。

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