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【活動報告】#ピルコンルームno.24「ユースとMEETUP!ジェンダー編」

こんにちは!ピルコンインターンのゆきこです!

ピルコンnoteを開いて頂き、ありがとうございます。

今回はイベントレポートをお届けします!参加できなかった方も、ぜひ読んでみてくださいね👀

さて、ピルコンでは、3月26日(土)20時より、#ピルコンルームno.24「ユースとMEETUP!ジェンダー編」を開催しました!今回のゲストは、#男女共同参画ってなんですか 代表として、ジェンダー平等を目指し、若者の声を政策に反映する活動などをされている櫻井彩乃さんです。

ゲスト櫻井綾乃さんの自己紹介スライド

イベントでは、「若者を活動に巻き込み、その意見を届けるにはどのような方法があるか」を櫻井さんにお話して頂き、その後参加者同士でディスカッションを行いました。その様子をお届けします!

Talk1 「パブコメ」で若者の意見を政策に!

皆さんは、日々の生活でモヤモヤしたり、「これっておかしくない?」「こうした方がいいんじゃない?」と感じたりしたとき、その気持ちをどうやって伝えますか?

・友人に話す
・SNSで発信する
・イベントや勉強会を企画・参加する
・投票をする
・寄付をする
・抗議活動やデモに参加する
・チラシをつくって配る

などでしょうか。ですがこの他にも「想いを届ける」方法は様々ありますよね。その中でも、櫻井さんが力を入れているのが、パブコメです。

でも「そもそもパブコメって何?」「いきなり『パブコメ送ろう!』って言われても、、、」と思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか。

「つぶやくだけではなく、その声を基本計画に反映させよう」と書かれたスライド。左上に吹き出しのついた男性のイラスト、右下にボードを掲げる女性のイラスト

パブコメとは、パブリックコメント制度の略で、国の法律や地域の政策に対して、一般の人たちが意見を提出できる制度のこと。専門家や行政担当者たちが市民の意見を考慮することで、行政運営の公正さを確保し、透明性を向上させることが目的だそう。

今の日本社会では、意思決定層に若者がいないことが問題になっています。したがって、若者が困っていること、意見が政策や政治計画に反映されないという悪循環が生み出されているのです。

Talk2 #男女共同参画ってなんですか プロジェクト

ここで少し、ゲスト櫻井さんのバックグラウンドについてご紹介します。

ジェンダー平等に向けた活動をはじめるきっかけとなったのが、高校時代、同級生に言われた「女は黙ってかわいくしとけばいいんだよ」という言葉だそうです。この一言にショックを受け、ジェンダーに関する勉強会やイベントに参加したり、発展途上国の女性をエンパワーメントするNGOでのインターンシップをはじめるようになります。しかしその中で、日本においても「性別」というステレオタイプの中で生かされている人が多いことに気付きます。櫻井さんは、このような経験を経て、日本の女の子が「『自分の未来は自分で決める』という行動が出来るようになってほしい!」という強い想いを持って日々活動されています。

その活動のうちの1つが #男女共同参画ってなんですか プロジェクトです。2020年第5回男女共同参画基本計画の素案(下書き)を、若者に分かりやすくかみ砕いてSNSで発信したり、専門家や政治家との交流イベントを企画!より多くのユースがパブコメを送れるような取り組みをしたそうです。

#男女共同参画ってなんですかプロジェクトが実際にSNSに投稿した内容をスクリーンショットしたスライド

実際にその結果、元々の計画には含まれていなかった

・就活セクハラ対策
・緊急避妊薬のスイッチOTC化の検討

の2つが、ユースの声として基本計画に反映されました。

また、最終的には採用されませんでしたが、

・選択的夫婦別姓

についても議論が活発になりました。

このように、パブコメという制度を活用することで、若者の意見が反映されることがあります。
みなさんも、ご自分の住む地方自治体のホームページを見て、ぜひパブコメについてチェックしてみましょう!


Talk3 アクションには、知識と仲間が必要!

ジェンダーの問題を解決するためにアクションを起こすには、幅広い知識と一緒に取り組んでくれる仲間が必要です。なぜなら、ジェンダーは政治や経済、教育など、様々な領域に関わる複合的な問題で、ひとりで立ち向かうのはとても難しいからです。

そこで櫻井さんが立ち上げたのが、

ジェンダー平等な未来を拓く次世代のサードプレイス『ジェンカレ』です。

ジェンカレの説明スライドの画像

一見難しそうな「ジェンダー」のトピックに対して、各分野のトップランナーから包括的に学び、同じ興味を持つ仲間とディスカッションするチャンス!

聴講生としての参加は各講義回ごとに募集しているようなので、詳しくは『ジェンカレ』のホームページをチェックしてくださいね!https://gencollege.org/


参加者ディスカッション

スライド「ディスカッション」ディスカッションの流れの説明の画像

ここからは、イベント参加者の方々と、ブレイクアウトルームに分かれて、「ジェンダーに関して、身近なモヤモヤ・課題に感じることを話してみよう!」をテーマにディスカッションをしました!

ここでは、以下のトピックが話し合われました。

・日常生活でのモヤモヤ(「男だから~、女だから~」)
・選択的夫婦別姓について
・就活における、企業からの「働きやすさ」の話は女性だけにフォーカスされている
・性の話はタブー?もっと語れる場を!
・男性の生きづらさ
・妊娠や生理など、女性が我慢することが多い社会
・社会的な問題が個人の問題や責任にされている
・ジェンダーフリートイレは何のため?増やすべき?
・マイノリティーの声を拾い、その都度発信できるといいな

モヤモヤを発散し、おかしいことには「おかしい」と言うことは、自分にとっても周囲の人にとっても必要で、大切なことですよね。

ひとりひとりが性別で判断せず、判断されず、性別に関係なく人生を選ぶことができる社会をつくっていきましょう!


2021年度ピルコン活動報告

イベント後半では、2021年度のピルコン活動報告を行いました。

①講演/イベント活動

学校での講演の様子「講演の依頼を受けた学校に訪問」「少人数の場合はグループディスカッションの進行・サポートも」「担当パートを決めて分担してプレゼン」

・性の健康・リレーションシップ教育プログラム
(中学校、高校、専門学校、大学での講演)
⇒年間約50講演、10,000名以上に対して実施

・保護者・PTA向け性教育講演/イベント
(自治体や小・中学校のPTAからの依頼、自主開催)
⇒年間約20講演、1000名以上に対して実施

・オンラインイベント(#ピルコンルーム など)
2020年より、20回以上開催(共催含む)しており、総参加者数は300人を超えています。(いつもありがとうございます!)
第一線で活動されているゲストをお呼びして、参加者らと連帯したり、エンパワーしあったりする機会になっています!


②SNS・情報発信


InstagramTwitterTikTokYouTubeなどを活用し、今まで性教育に触れてこなかった方に対して幅広く発信をしています。
一方的な発信ではなく、フォロワーさんからのコメントやアンケート結果を反映しながら、ひとつのコミュニティーとして「声」を届けられるツールとなっています。


③AMAZE<性教育アニメ動画>


アメリカのAMAZEという性教育団体がつくっている動画を日本語訳を付けて発信しています。

〇ユーモアあふれるポップな表現
〇性に関する幅広いコンテンツ
〇ポジティブで自分らしい決定をサポート
〇全てが無料・オンラインで閲覧可

このような魅力があるAMAZEの動画は、ピルコン公式YouTubeチャンネルからご覧になれます!


④包括的性教育教材のポータルサイト「ライフデザインオンライン」の運営


イベントやSNS、動画などの限られた時間では、性に関する包括的な情報を伝えるには難しい部分が、、、。
そこで、学校の先生と共に学び、広めていくために、包括的性教育教材のポータルサイトの運営を始めました。

・性教育教材の検索・ダウンロード
・ピルコンへの講演依頼

などはこちらのHPから!⇒https://lifedesign.pilcon.org/
今後は一般の方も使えるように進めています!

⑤<政策提言>#緊急避妊薬を薬局で


ピルコンは、なんでないのプロジェクト・福田和子さん、産婦人科医・遠見才希子さんと共に#緊急避妊薬を薬局で プロジェクトを設立し、

〇院内勉強会
〇署名キャンペーン
〇要望書の作成、提出
〇実態調査
〇イベントの企画
〇啓発のための冊子作成 などに取り組んでいます。

上げない声は見つけてもらえない上に、声を上げても無視されることがあります。しかし、だからこそ、連帯・連携しながら諦めずに声を上げ続け、困っている人がたくさんいることを繰り返し伝えていくことが必要です。
今後、パブリックコメントを募集するとのことですので、ぜひみなさんも意見や想いを伝えてみませんか?

参加者の声

イベント後のアンケートでは、

・どうやって声を届けるかが大切だと思った

・「『期待しすぎない』ことを心がけている(櫻井さんのお話より)」と聞いてなるほどと思いました

・櫻井さんのお話を聞いていて自分にできることが実は結構あるんじゃないかなと思うことができました。自分の気持ちを行動に移したい、出来ることを増やしたいと思いました

などの素敵な感想を頂きました!

ご参加いただき、本当にありがとうございました!☺️


ピルコンからのお知らせ

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それでは次回もお楽しみに! 

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この記事を書いた人⇒ゆきこ💛
早稲田大学の3年生で、ピルコンのインターンとして活動に参加中。「性について気軽に語れる場をつくっていきたい!」という気持ちから性教育に興味を持つ。最近は、世界の性教育に興味あり🌏


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