好きなコーヒー屋(目黒、東京で)

1. Fitzroy(目黒)

コーヒーそのものが美味しいのはもちろん、店主の人柄が気持ちいい。散歩をしていて、偶然見つけてふらりと入り、大正解だった。店を出る際のひと言に「ああ良いお店だな」と感じ、以来ファンに。東京で珍しい、子供の純粋さを残したまま、そのまま大人になったような店主。好みを伝えながら、薦められたコーヒーを飲むのがオススメ。

2. 草枕(西新橋)

カッコいい喫茶店。生真面目な店主とその奥様らしき女性、2人の誠実な仕事をボンヤリと眺めながらコーヒーを飲みたい。日常の中にある禅的、瞑想的空間。1人で行きたいお店。このお店も偶然に歩いていて、気になる匂いに誘われて入って、大当たりだった。

 3. Omnibus coffee(中目黒) 

土日は特に人気のあるお店。働く人たちは等身大で、清々しさがある。働く女性が皆可愛いと友人が言っていたけれど、同感。娘にしたいような、自分に息子がいたらこういう女性を連れてきてくれると嬉しいだろうなどと妄想したりする(独身で子供もいないのだけれど)。個人的には2階より1階、カウンター横の座れるスペースが好き。爽やかな気持ちになる好きなお店。時間や金銭的に余裕があれば、一杯ずつドリップで淹れて頂いたり、急いでいたり少しお金をセーブしたければ、今日のコーヒーを頼むこともできる。

 4. Jubilee Coffee(目黒) 

渋いお店。店主の生き方が反映された、良い意味での淡々とした空気。店主が作り出す客との距離感が程よく遠くて、静かな場所。癌で若くして亡くなった友人と、偶然近くの蕎麦屋に行った後に立ち寄った思い出のお店。スタジオスタッフが偶然気に入っていた、「あ、やるやん」などと思った。鼻が効くというか、良いお店を見つける嗅覚はボディワークの上手さに比例すると僕は勝手に考えている。

自分の中に温かみを宿したい気分であれば、1. Fitzroy(目黒)か 3. Omnibus coffee(中目黒) なのかもしれない。1人で静かに時を過ごしたいのであれば、2. 草枕(西新橋)か 4. Jubilee Coffee(目黒) という気がする。

信頼しているボディワーカーの友人は「巨大資本を避けよう」といったニュアンスのことを言って、少し歩いても小規模のお店に行きたがる。ぼくは最初に就職した会社がスターバックスだし、そこまでこだわりはないけれど気持ちはわかるし、普段そういう選択を自然としている。そもそも主流派にならない(なれない)人間が、ボディワークには本来合っている。「小さな資本の個人を応援したい」とも言っていたかな。どうあれ、小さな選択の中にこだわりがある人は美しい。

「とりあえずビールが飲みたいから、近くのお店に入ろう」「腹が減ったから、とりあえず近くのお店に入ろう」そんなスタンスの人とは、あまり仲良くなれる気がしない。人間交差点ですれ違っても、縁は続かない。とりあえずボディワーク、とりあえずピラティスなら僕のnoteに出合うこともないだろうから、この気持ちはわかってもらえると願う。

google mapで見つけたのは、 3. Omnibus coffee(中目黒)のみ。食べログだったりで高評価だったりすると、店員が気取っていたり失望することも多い。それが、東京という街の哀しみだろう。

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