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さなぎから蝶になるための準備(後編)

前編ではかもめになったペンギン」という本の紹介と、変わりたいと思っても変われない理由である現状維持メカニズムについて触れました。

今回は、変化をしないように初期設定されている私たちのこころを書き換える方法について。そして、私が今、成果を感じている2つの方法を紹介していきます。

Baby Step

まず1つ目は「赤ん坊が這い這いするような、小さな一歩を大切にする」ということです。

大きな目標を立てることで、ドラスティックな成長を実現した事例ももちろん存在します。Amazonやアップルなど巨大企業の成長は、勇気ある起業家が達成できないような大きな目標を設定したことで生まれています。ですから、「自分には勇気がある」という方や「自分に行動力がある」という自信がある人には良い方法です。

でも、これまで行動を先延ばしにし続けて来た人や、普通の人(凡人)「あまり勇気がないかも」という人にとっては、高すぎるハードルになります。大きな目標という手を出せない存在によって、逆に身動きが取れなくなってしまうのです。結果、空想妄想に逃げるしかなくなってしまうのです。私も恥ずかしいですが、そんな一人でした。

ある尊敬している先生から「とても小さな一歩を設定しなさい」と助言されて、それで嫌だった会社を辞めて独立して、こうしてボディワーカーとして生活を送ることができるようになっています。私の最初のBaby Stepは「ピラティストレーナーという肩書きでblogを作る」ことでした。お金は1円もかからないし、特に知識がなくてもできる簡単なことです。「え?そんなこと?」と思われるかもしれません。Baby Stepという名前の通り、努力なくできる小さな一歩だからその程度でいいのです。そして、blogを作ったあとには、自分で自分を褒めました。赤ん坊が初めて立ったときに、親が喜ぶかのように喜びました。普段食べない少し高いアイスクリームか何かを買って、自分にお祝いをしました。

であるが如く振る舞う

2つ目の方法は、「セルフイメージの書き換えをする」ということです。セルフイメージとは、自分で自分に対して持っている印象、評価のことを指します。私たちは私たちが自分に対してイメージするその通りに、日々の生活をしています。

そのセルフイメージを書き換えてしまって、「なりたい自分の状態に既になったように行動する」のです。これは読みやすい心理系や自己啓発系の本でも紹介されているテクニックです。「高級ホテルでコーヒーを飲んでそれが当たり前のようなイメージすれば、あなたも成功者になれます」などと、書かれていたりします。本などに書いていると効果がありそうに感じるかもしれませんが、これは実際のところは難しいという気がします。躁状態になったように、ちょっと変なテンションになるのがオチです。正直、あまりお薦めはしません。

簡単なセルフイメージの書き換え方

私がお薦めする具体的で、もっと地に足がついているセルフイメージの書き換えをする良い方法は「ホームページを作ること」です。

少し前にも書きましたが、ホームページを自作で最近作りました。

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ホームページ制作会社に頼むのではなく、自作で作ることのメリットは金銭的なことを多くの人が想起すると思います。確かにそのメリットも少なくありません。以前100万円ほどの投資をして作ったホームページがほぼゼロ円になったのですから、確かに大きな節約です。

ですが、私が気づいたもっと大きなメリットは、さなぎから蝶になるための準備としてとてもホームページは有効に機能するということです。

普段100円のコーヒーを飲んでいる人が高級ホテルで2000円のコーヒーを飲んでも、たった1つの打ち上げ花火という感じです。毎日飲みに行く訳にもいかないし、席を立った後に結局、普段の生活に戻ってしまうからです。2000円のコーヒーを飲んだ後、仕事のできない上司に小言を言われるといった具合に。

ホームページの場合は、どんどん作り込んで将来の進みたい方向に向かって、イメージを膨らませていくことができます。少し違うなと思ったら、内容をガラッと変えて軌道修正することもできます。自分の頭の中を整理しながら、形が出来上がれば出来上がるほど、着実に一歩一歩進んでいるのが画面から感じ取れるはずです。

ホームページという存在によって成長する自分

そして、何よりホームページに書いたとおりに自分自身が変化していきます。例えば、少し下腹部に脂肪がついた状態でピラティスの資格を取得したとします。そんな状態で「スタイルが良くなること」や「ダイエットにもつながること」を、「ピラティスをおこなうメリット」としてホームページに掲載したとします。するとその翌日から、何を食べるのかに注意を払うようになり、またお菓子を食べるのを減らしたり止めたりするようになっていくのです。自然と自分で作ったホームページによって、自分の行動が変わっていくのです。

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私の場合の具体例

私の場合でいえば、上の30分程度で作った簡易なホームページがそれです。今の社会情勢を考えて、ピラティストレーナーを育成する資格コースの開催を先延ばしにすることは決まっていました。その段階でホームページを作成しはじめて、「なんとなく10月だな」とカレンダーを見ながら入力しました。

そして、10月の段階で「まだ世の中コロナウィルスの問題はどうも解決していない」可能性についても考えました。でも、家の中でこのままNetflixを観続けたり、鬱々し続けられるものでもないはずです。多くの人はより成長したい、より何かを学びたいという前向きなエネルギーを持っています。怖がっているけれど、前を向きはじめている人にとってオンラインでもオフラインでも、どちらでも学べる環境が作れたらいいなと思いつきました。

そして、作っているホームページに「オンラインでもオフラインでも、どちらでも学ぶことができますよ」と、そう入力したのです。まだ私はオンラインで情報を発信できる具体的な方法もわかりきっていませんし、過去にしたこともないのに、です。私は何の経験も知識もないのに、ホームページに「オンライン・オフラインどちらでも安心して学べる」と記載して発信しているのです。

これからの私は、さて何を学ぶでしょうか?

わかりますよね。
これが「であるが如く振る舞う」というテクニックです。

10月には、間違いなくオンラインでも参加者が満足できる状態になっています。

まとめ

フィットネスクラブやヨガやピラティスの専門スタジオに所属していて、業務委託契約という形でレッスンをしている人は「自分自身のホームページは必要がない」と思っていたかもしれません。「SNSだけで集客は十分です」という人も周りにいるかもしれません。でも、ホームページがあること、そしてそれを自分で作ることのメリットはもっとたくさんあるのです。私たち自身が何かを学ぶ時や何かを購入するときに、ホームページが洗練されたものだと安心するのに、でも自分を選んでもらう場面になると「別になくてもいい」というのは何だか矛盾します。やはり、ホームページはあった方がいいに決まっています。

5月17日(日)に、実際にホームページを私と一緒に作って完成させてしまう1日講座をオンラインで開催することにしました。興味がある人は、スケジュールを空けておいてください。

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