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アナウンサーから学んだオンラインでの話し方

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オンラインでの声の出し方」については無料記事にまとめました。今回は、また別のアナウンサーの先生から学んだ「オンラインでの話し方」になります。話し方ということですので、もう少し広範囲について学ばせて頂きました。

Zoomなどでオンラインでレッスンをするという人、プレゼンテーションをする必要がある人。あるいは、お見合いなど婚活をオンラインでおこなっている人など、様々な方に役立つようにまとめていきます。

私の専門分野に関係する部分もあり、ていねいに補足をしています。また、実際に生徒として私が気づいたことなど書き記しています。最後まで読んで頂くと、アナウンサーの方からマンツーマンでレッスンを受けた効果と、ボディワーカーの知見を同時に得られます。

【オンラインでの話し方のコツ①】

「姿勢を注意する」
Zoomなどの場合は、スマートフォンかPCのカメラに向かって話すことが多くなります。立っておこなう人もいるかもしれませんが、多くの人はカメラの前に座るはずです。姿勢が悪くなるので、背もたれにもたれないように注意してください。またスマートフォンやPCの位置によって猫背になったり、うつむき気味になってしまいます。反り腰でも猫背でもない、ちょうど中間の位置が良い姿勢です。時間のある方は、こちらの無料記事(座った時の良い姿勢)も目を通しておいてください。反り腰にならない程度に骨盤を立てて座ることは、1つの重要なポイントです。

声帯を震わせることで、私たちは声を出すことができます。全身(特に上半身、喉の周囲)がリラックスしていればいるほど、震わせることができます。反対にグッと顎を引いてしまったり、緊張していると震わせることができません。音が全身に響かないので、「こもった音」になってしまいます。

悪い姿勢より良い姿勢が良いのは、当たり前です。ですが、「声帯を震わせるために」「その音の波が身体というスピーカーに広がるように」と目的を理解しておくとよいでしょう。軍隊のようなカチッとした姿勢は、ここでは良い姿勢とは考えません。

頭の位置によって、声の通りやすさは大きく変わります。それはどの程度、声帯を(全身を)震わせることができるかに違いが起こるからです。

【オンラインでの話し方のコツ②】

「横隔膜呼吸(腹式呼吸)を使って話す」
これも①と共通する考え方ですが、喉で話すのともう少し広い範囲でお腹から話すのとでは、スピーカーの大きさに差が出てきます。声がしっかり響くのに適した呼吸をおこなう必要があります。肩がぐっと持ち上がるような呼吸をしているとうまくいきません。深く息を吸うのではなく、ゆっくり(ゆったり)と息を吸って吐きながら発話してみましょう。私はピラティスのレッスンで「深く息を吸って」と誘導することはありません。ポイントは「深くではなく、ゆっくり(ゆったり)」です。

【オンラインでの話し方のコツ③】

「最初の音をハッキリと出すことを意識する」
これは、私にとって完全に盲点で大きな気づきがありました。「おはようございます」の”お”が、大事なのです。最初の言葉を、ハッキリと発話すること。これが重要だということです。

目の前に人が現れて、私たちは反射的に「おはようございます」と発話してしまいます。日常的な会話であれ、仕事や何かのレッスンなどであれ、ほとんど同じです。何かを伝えたいと思ったら、無意識に、すぐに言葉を出してしまっているのです。もちろん、礼儀正しいあなたは相手に失礼がないかなど、言葉の選択などには注意されていると思います。あるいは、会話の中でのタイミングなども。

でも、自分の呼吸との連動、つまり、息を吸う吐くという流れのどこから声を出し始めているか意識したことはありますか。息の吐き始めで言葉を発すると、最初の言葉が聞こえづらくなります。知らない間に私たちの「おはようございます」は、(頭の音が消えた)「ぉはようようございます」になっているのです。

息を吐き始めたほんの少し後に、意識を集中させて(相手に届くように念を込めて)発話することでより相手に伝わりやすくなります。「はようございます」と、最初の「お」が明瞭になります。

話し方の説明スライド

【オンラインでの話し方のコツ④】

「文末までお腹の力を抜かない」
あえて、教わった先生の言葉をそのままにしてみました。お腹をグッと固めるというよりは、「腹の底から声を出す」という感覚の方が私としてはより自然な気がします。ピラティス的に言えば「コアのスイッチをオンにして」ということです。コアが抜けた状態で声を出してしまうと、喉で声を出している感じになったり、不安定な話し方になってしまいます。

資格コースやワークショップでは体感してもらっていますが、良い姿勢であれば、何か特別なエクササイズをしなくてもコアのスイッチはオンになります。多裂筋も腹横筋も何かをするための筋肉ではなく、どう在るのかという姿勢に関わる筋肉です。(無理をして頑張らなくても)良い姿勢であれば、コアのスイッチは入り、文末までスムーズに発話することができるはずです。

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もしあなたが、ピラティスやボディワークを生活の中で取り入れている人であれば、これらの筋肉の名前とおおよその位置については覚えておいてもよいと思います。「こういう筋肉が存在しているんだな」と知っているだけで、パフォーマンスは高くなるからです。もし先生をしている人であれば、実際に多裂筋に触れたり、触れられる経験をするなど、もう少しその存在を体感できる機会があればいいですね。学者ではなく、ボディワーカーなのであれば、それは必須です。インドのことを研究している学者さんは書物でインドを知るのかもしれませんが、実践者であればインドに旅行し暮らし、インドの実際を体感する必要があるのと同じです。

話を戻すと、文末までコアのスイッチを抜かずに言い切るということです。これができないと、尻すぼみな感じ、文末が「ゴニョゴニョ」と聞き取りづらい弱々しい印象を与えてしまいます。語尾を流さないように、注意してください。

「語尾が近づいたら、荷物をそっと置くようにそっと言葉を置く。語尾を急がないで、最後まで発声をする」

そんなことを先生はおっしゃっていました。素敵な良い表現です。

【オンラインでの話し方のコツ⑤】

「滑舌を良くする」
表情筋をつかって発話すると、滑舌は良くなるそうです。「う」の音は注意する必要があり、口をすぼめることを意識することで聞き取りやすい音になるそうです。母音の形を意識して発話すること重要とのことでした。

また、最初の音はハッキリと出すことを特に意識する必要があります。恐る恐る声を出す感じでは、うまくいきません。思いきりも大切です。

【オンラインでの話し方のコツ⑥】

「自分の声を知る」
「自分の声を録音して聞いてください」と、強くアドバイスをされました。自分の声を聞くことは、とても重要です。嫌がる人は多いけれど(私も苦手です)、「その違和感のある自分の声が紛れもなく自分の声なので」と話されていました。自分の声を聞きながら話すトレーニングをすると、上達が速くなるそうです。

【オンラインでの話し方のコツ⑦】

「疲れることを知る」
⑥のアドバイスを受けて、自分の声を録音してみると、途中で声が不安定になっていくのに気づくはずです。何故、不安定になるのでしょうか。話している自分が疲れているからです。良い姿勢で相手に何かを伝えようとスイッチを入れて話すと、実はとても疲れます。ダラダラと友達とお茶を飲みながら、スイッチをオフにして話すのとでは、大きな違いがあるわけです。

ジョギングや筋トレをすると疲れるということは、誰にとっても理解ができます。でも、スイッチをオンにして話すこともある意味でコアトレであり、疲れる行為なのです。自分の疲れ、疲労度を意識しながら話すことも重要です。過去に、会議や壇上からのプレゼンなどの場面で、終わった後にドッとした疲れを感じたことがあるはずです。疲労のプロセスを意識していないので、終わった途端、一気に疲れを体感しているのです。

疲労していくプロセスの中で、声は不安定になっていき、パフォーマンスは落ちていきます。マラソン選手のように疲れを自分自身でモニターしながら、話すようにしましょう。

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