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ひょーどる半生記【大学受験編】浪人 第5話「英語を鍛える」

🐬予備校探し

英語だけで言うなら横山雅彦先生が在籍なさっている東進一択なのだが、英語は独学でいける!という謎の自負心がまだあったので、結局他科目を優先して代ゼミをチョイスした。ただ、私の浪人形態は極めて異質だったように思う。
友人で浪人したメンツはほとんど上京して代ゼミに通っていたのだが、私に関しては「静岡県内の実家から離れたところで1人暮らしをしつつ、そこにある代ゼミサテライン予備校に通う」という謎の選択をした。
当時の私にとってこれは合理的な考えだったのだが、今思うと意味不明である。さっさと上京して新宿にある代ゼミ本部校に入れと言いたい。
ただ、先述のように浪人期間において英語は完全に独学だった。以下、どういった教材をどのように使ったのかを概説する。

🐬DUO3.0

この本については各所で語り尽くされているし、私自身も何度もブログやYouTubeで書いているので今更言うまでもないと思うが、改めて軽く言及する。
端的に言うと、質の高い例文集である。ここでいう「質の高い」というのは、「表現が自然」という意味ではなく「入試で出題される表現がこれでもかというくらい圧縮して詰め込まれている」という意味である。
具体的に言うと560例文の中に1,600単語+1,000熟語が詰め込まれている。
それなりにレベルの高い表現も含まれているので、これを完璧に覚えればMARCH以下の大学なら十分な語彙が身につくと言っても過言ではない。(もっとも、昨今の私立大学文系学部一般入試の難化状況を鑑みるに、この点については再考の余地があるが。)

使い方としては、シンプルに暗唱を強くお勧めする。そのまま英会話や英作文で使えるようになるまで何度も取り組むと良い。素の英語力と記憶力に自信があるならいきなり覚えていってもいいが、私は以下のように段階的に取り組んだ。
① 最初は、本編を例文中心にひたすら読む。例文でわからないところを下の語注で拾うイメージ。2周くらいした。
② その後は、例文だけが掲載されている『復習編』を購入して3周ほど音声を聴きながら読んだ。
③ この段階に至ると音声だけを聞いて内容を理解できるようになっていたので、後は何度も何度も聞いた。50周以上は確実に聞いた。最終的にはCDで読まれる前に次の文が脳内で勝手に流れるようになった。
ネテロっぽくてかっこいいのでお勧めの修行法である。(今思うと、このときただ聞くだけじゃなくてシャドーイングorオーバーラッピングしておけば良かったなと思う。)
この教材の欠点としては、無理やり受験必須語彙を詰め込んでいるのでやや不自然な例文も散見されること、イギリス発音とアメリカ発音が混合していてややこしいことが挙げられる。

🐬速読英単語(上級編)

DUOの後に取り組んだのはこちら。難関大入試の英文のみで構成された多読素材である。内容も面白かったので何度も読み込んだ。単語のページの方はほとんど無視して、英文の方だけに注力したが、これは正解だったと思う。10周はした。

🐬ディスコースマーカー英文読解

いわゆるパラグラフリーディング(以下パラリー)というものを基礎から学べる。パラリーと聞くと反射的に眉を顰める方も多く、その気持ちもわかるのだが、別に特別な技術というわけではない。論理的な文章を書く際に留意すべき基本構造(Introduction→Body→Conclusion など)を読む側の視点で捉え直したものだ。
私自身は、この本の指示に従って英文を1パラグラフずつ要約していった。実際これは良い思考訓練になったと思う。英語力というより物事を抽象化して捉える能力が明らかに向上した。(≒頭が良くなった)
そういう意味では受験生以外の学習者にもお勧めできる良書だ。

🐬入試結果

そんなこんなで迎えた入試本番。英語には直接関係がないので結果だけ書く。

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