日本滅亡危機の前に一体何をするべきか ~吉田松陰vs佐久間象山~
Q.ウクライナは対岸の火事だと思いますか。
A. たぶん、対岸の火事ではないと思う。
はじめに
こんにちわ。ぴくむんです。
私は、
小さい頃から実生活で役に立たない学問ばかり教えられる。
「現代社会でダイレクトに役に立つ学問がない」
研究は、勉強の醍醐味であるのに大多数の人がやっていない。
「大多数の人は研究をする機会がない」
ことに対して疑問を覚えていました。そこで、
国なんてあてにせずに
自分の力で「実生活に直接役に立つ学問の確立」することや、
大学に行かなくても「誰でも研究できる環境の整備」する活動を始めようと思いました。
この記事では、日本滅亡危機の前に一体何をするべきかについて、吉田松陰と当時の先生であった佐久間象山と議論しているシーンがあります。この議論をわかりやすくまとめてみました。
誰かの参考になれば幸いです。
本文
よくある例え話に、明日地球滅ぶとすれば何をするかというものがある。
これは冗談半分の取り留めのない話ではあるが、今から170年前の1853年にガチでその話が持ち上がったことがある。
ペリーの来航事件である。
突如到底戦えるとは思えない程度の戦力で日本に来航し、
開国するように求め、
その半年後に答えを聞きにくると言って去った。
半年後の幕府の回答次第ではガチで戦争になる。
そして、そのまま日本は滅ぼされるかもしれないという危機があった。
その時に、若かり吉田松陰は、当時の塾の先生である佐久間象山に対して、
「半年後に日本が滅ぶかもしれない危機的の情勢下で、何をするべきか」
について議論をした。
議論
主張(何をするべきか)
佐久間象山
論語(真理について書かれた本)を読む
vs
吉田松陰
伝記を読む
理由
佐久間象山
行動というのは、自分が追求した真理によって生まれる。間違った真理からは、間違った行動しか生まれない。これからの世は、もっと複雑になっていく。そんな今だからこそ、今一度原点に立ち返り、真理を追求し直すべきである。この姿勢こそが学問の原点である。
vs
吉田松陰
偉人の事例を知ることによって、己の志を刺激するため
吉田松陰から佐久間象山への攻撃
先人が書いた本を根拠にして真理を追求しない限り、正しい行動ができないというのは、果たして正しいのでしょうか。
私は、常日頃の生活より覚悟しております。
つまり、私は先人が書いた書物に頼らずに、自分自身を真理の拠り所にします。
佐久間象山から吉田松陰への反撃
学問(儒教)というのは、自分は常に愚かであると規定して、先人(賢者)の教えを習うという決まりである。虎次郎(吉田松陰)、オノレは、自分自身を真理にできるほど立派か。傲慢ではないか。
吉田松陰の回答
賢者であっても、生きることを肯定することが大前提で話が進みます。生きていない限り、人類が進むべき道も説くこともできなければ、真理の探究もできません。ところが、私は既に生を捨てています。常日頃から生きることに執着しておりません。生を捨てることにより、世の中に起きていることがしっかり捉えることができています。真理も大方であれば辿りつけると思います。自分自身を拠り所にした真理は、偉人に恥じるところはありません。
佐久間象山は、この回答に対して反論はなかった。
様々な学問を学んだ上で、自分自身でたどり着いた境地であるのであれば、何人たりともその真理を咎めることはできない。
後日
吉田松陰は、ロシアに密出国しようと思いつき、長崎へ走ったのであった。
議論のまとめ
以上が、日本滅亡危機の前に吉田松陰と佐久間象山がした議論である。
佐久間象山が言った、「真理を追求しなおせ」の方が正直読んでいて理解できる。そして、吉田松陰の「偉人の書物より自分自身に真理がある」に対してカチンときて「オノレは、そこまで立派か。」と言ったのも深く理解できる。そして、「虎次郎は、既に生を捨てているので私が真理です。」と言われたらもうお手上げである。
正直、佐久間象山に同情する。
さて、吉田松陰はペリー来航から再来航の内にしたことは
・長州に対して藩の行動について意見書を提出
・ロシアに密出国を決意するも、道中半ばでロシア船が出国し、間に合わず失敗
・ペリーが再来した際には、攘夷(アメリカとの全面戦争)を支持し、海軍との防衛線に関する戦術を提唱し、長州に対して戦術についての意見書を提出
・幕府がアメリカの圧力に屈して、開国(和親条約)を結んだ際に、密出国を決意し、黒船に乗り込むも、追い返されて投獄される
客観的に見れば、松陰先生は一体何がしたかったのかと言いたくなるが、彼の心境を考えれば、
「何が何でも何かしなければならない。このまま国内にいては何もわからない。正しいことをするためには、とにかく世界を知らなければならない。そのためであれば、国禁(死刑)であっても、密出国をして世界を知る努力をするべきである。もし、死刑になることがあってもそれが武士の本望である。誠(真心)を尽くせば、きっとみんなわかってくれる。わかってくれなければ、それが私の誠(真心)が足りないだけである。」
というのが彼の本心だろう。
結果的に、彼は投獄のおかげで、生まれ育った田舎で松下村塾を開くことになり、それがきっかけで高杉晋作という天才が生まれ、第2次長州征伐に勝利することになり、明治維新をきっかけに、日本は植民地支配から逃れることができた。
もし、松陰先生の思想を信じるのであれば、これは松陰先生の「至誠(真心を尽くす)」の結果なのかもしれない。
現代
さて、過去を学んだ目で現代を見てみる。
2022年2月現在ウクライナがロシアに対していつ戦争を仕掛けられてもおかしくない状況にある。ウクライナの民間人は、いつ有事が起こってもいいように、国を守りたいという一心で、実際に銃を持ち軍事訓練をしている。
日本にとってロシアは隣国であり、中国は、台湾、沖縄を欲しがっているのは、否定できない事実がある限り、ウクライナの話は、対岸の火事ではない。
もし、中国もしくはロシアが攻めてくるかもしれないとなった場合、私たちは何をすればいいのだろうか。
きっと松陰先生に聞いても、「至誠(真心を尽くせ)」としか教えてくれないだろう。
そして、
松陰先生は、きっと誰に頼まれることなく、いろんなことを勉強し、正しいと思う内容を書いて、意見書を国に提出。その後、相手国に非があると思えば、密入国し大統領に直接会って手紙を渡す行動に移り、自国に非があるとすれば、悪の中枢である政治家に対して暗殺を企て、行動に移すだろう。松陰先生のことだからきっと、その両方をするかもしれない。
残念なのか幸運なのかわからないが、松陰先生のような血の気の盛んなサムライはもうこの国にいない。
ここにあるのは、先人達の命がけの記録だけである。
あとがき
このような話をすると、必ずネトウヨという言葉がついてきます。
私には、中国人の友人が何人かいますし、中国人にはいっぱい優しい人がいることも理解しています。そして、来年、5年後、10年後に中国が攻めてくることはありません。国際社会の目もありますから、そんな簡単に戦争が起きるとは思いません。
しかし、私は平和というのは与えられるものではなく、自分たちの手で勝ち取るものだと思います。
人間というのは愚かなもので、相手の好意に対してつけ上がる傾向があります。
もし幕末の時代に平和ボケして、外国からちょっかい出された時に、
長州藩が下関戦争を起こさなかったら、
薩摩藩が薩英戦争を起こさなかったら、
列強は日本をどうしていたでしょうか。
そして、現在日本は
尖閣諸島、竹島、北方領土にちょっかい出されています。
何もしなければ、中国、韓国、ロシアは日本に対してどうするでしょうか。
昔、SEALDsという学生運動がありました。その時に、忘れられない発言があります。
彼の発言を揶揄するつもりはありません。
むしろ私は、戦争するぐらいならAPEX(ゲーム)で決着をつければいいじゃないか。と本気で思います。
しかし、それを提案できるのは強者の方だけなのです。
弱い方はいつだって、圧力を前に交渉を迫られるのです。
だから、本気で平和を望むのであれば、せめてGDP、研究レベル、軍事規模ぐらいは他国に負けないぐらいをキープし続け、有事の際にはどうするべきかという議論をしておくべきではないでしょうか。
幸運なことに今はまだその時ではありません。
我々民間人は、平和のために、一生懸命GDPと研究、有事の際の議論のレベルを上げる努力をするべきだと思います。
あ、でもこんなことリアルで言ったらドン引きされるので、発言しないように心がけています。一回友人との旅行中に酒を飲んだ勢いでやらかしたことありましたが、後々考えてみると、側から見てキモいなと思い出して、今でも恥ずかしくなってしまいます。
でも、私そんなイカれたこと言ってますかね?
あなたは、日本滅亡危機の前に一体何をするべきだと思いますか?
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冒頭繰り返しになりますが、もう一度言わせてください。
私は視野の広さと興味を持てる範囲、そこから物事を考える力、素直に相手の声を受け止める力は誰にも負けません。
なので、もしよろしければ、こんな私を推してください。
推してくれたあかつきには必ず歴代史上最高に役に立つ学問を作ってみせます。
わざわざ、こんな小難しい長い弱小記事をちゃんと最後まで読んでくれるそんな貴方が大好きです。本当に感謝しています。
フォローしてくれると嬉しいです。
ありがとうございました。
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