本音が言えないよ～

私はいい大人のくせして歯科医院が怖い。

それは今通っている先生が怖いとか痛いからとかではなくて、その前に通っていた時歯科医院で身に降りかかった恐怖体験からくるトラウマのせいだ。

今までの過去に起きた病気や怪我などを振り返ると、同年代では平均よりも多く病気や怪我の体験をしてる方だと思う。もともとの体質的な事もあるし、自身の管理不足からなどもあるが、病気や怪我の痛みのレベルとあの歯の恐怖体験のトラウマは別格だと私は思う。

近年痛みのない治療を推進している歯医者さんが増え、私も大人になってから歯の治療に対して多少の緊張はあるものの、末恐ろしいなんて感じたことがなかった。

それが一度…過去に通っていたある歯科医院での治療中に突然身に降りかかったのだ。

その時に麻酔はしておらず。

下の奥歯の根っこの治療中に。

先生が細い針金のようなものでぐっと力を入れて刺した時に。

まさかの神経にブスっと。

その瞬間、電気が走るような激痛と共に体が飛び上がり、心臓が飛び出るほどの心拍数の上昇。一瞬何が起きたのかわからずに放心状態だったが、ぐわんぐあんと口の奥に響く感じたことのない痛みに気が付いた時には、自分でも驚くほどのスピードで目から大量の涙が溢れていた。

先生も歯科助手さんも大慌てで謝罪やら涙を拭ってくれたりしてたのは何となく覚えているが、その後は覚えていないほどにショックな出来事だった。

今はとても腕が良くて、痛みとか全くなくて上手で丈夫に治してくれる良い先生に巡りあえたのだけど、そのトラウマはいまだに消えない。

今でも治療前に心拍数は上がるし、削る音にも恐怖が沸き立ってくるのがわかる。麻酔をしていても、神経の取った歯の治療をしていてもだ。

過去にそういう経験をしてると話してあったので、今の先生は私の顔が歪むとすぐに痛いかを聞いてくれるのだが、最近ではそれを大袈裟だと言うようになってしまった。

確かに私も成長しなければならないと努力はしているつもりだ。

でも本当に痛いという訴えにも「それはただの恐怖心であって、それじゃ治療が全然進まない」って。麻酔を打ってからすぐに削られると本当に痛いのだけど、「麻酔打ってるんだから痛みはないよ、仕方ないからしばらく時間置きますね」と言われる始末。

先生。。。私も大人だし、痛みに関して本当に嘘をついていないんです。

先生になるべく気を使わせないように私も努力しているのです。

トラウマを消すために私も毎回必死ですから～。

と、気弱な私はそれすら言えることなくただ「すみません」と委縮しているだけだけど、私にとってこの最大の恐怖と戦い続けながら、逃げずに歯科医院へ通い続けている事を「よく頑張ってるね」と一言でいいから言ってほしい。

大人になるとそんな子供みたいな事は恥ずかしくて言えないから、せめてここだけで言わせてほしい。

＜　私・・・過去の経験から逃げずに頑張って頑張って歯科医院へ通ってます！！毎回めちゃくちゃ怖いけど、めちゃめちゃ気合い入れて頑張って先生のもとへ通ってます！！真顔で全然平気な顔してるけど、内心ちょー絶叫してますからー！！一秒でも早く治療終われーーー！！！！！！　＞

書いてても手に汗握る。。。

私、大人だから完治まで通います。