見出し画像

社会人14年目のビジネスチャットの歴史

本格的にテレワークを中心とした働き方に今変わろうとしています。

オフィスワーカーだけではなく、様々な業種が変革し続けており、コミュニケーションの中心が、電話・メールからビジネスチャットにも幅を広げ、活用する企業も急激に増えてきていることかと思います。

十数年前はまだまだ企業内での導入は少なかったかと思います。今回は、私が経験した社会人になってからのビジネスチャットの歴史を私目線でまとめてみました。歴史を知ることで、今後ビジネスチャット導入検討の参考になれば幸いです。(筆者は社会人14年のため、そこからの歴史です)

2007年頃~「掲示板やIPチャット」

「社内のグループウエア上の掲示板」や「直接相手のPCのIPアドレスを指定してメッセージを送る(IPメッセンジャー)」といったものが入社した時のビジネスチャットに近いコミュニケーション手段でした。グループウエア上の掲示板は、多くの人が見ることがあるので、若手はあまり発言できません。また、1:1で秘密の会話ができるIPメッセンジャーは、会社によっては正式に認められず、シャドウIT的な使われ方をしていた企業もあったのではないかと思います。

この時のコミュニケーションの特徴としては、やりとりが非同期であり、チャットを見てすぐに返信するというようなものではなかったかと思います。今思えば、blogのコメント欄のようなもの。一人が多くの人に向けて周知する用途での利用が多かった気がします。

2009年頃~「クローズドなチャット」

その後しばらくして、IT企業であったこともあり、企業向けメッセンジャーが社内導入されました。いずれもこの時は、社内のサーバーに接続する必要があり、社内ネットワークに接続されたWindows用の専用アプリからのみ利用できるというものでした。メールのやりとりが一部こちらに置き換わり、特に社内にいる社員とのやりとりはスムーズだったと思います。

国内の中ではビジネスチャットの導入はやや早めだったかもしれません。ですが、これは、主にバックオフィスや現場部門のコミュニケーションをメールと電話から解放するもの。全社への展開は時間はかかりましたが、社内にいればチャットで連絡ができるというのは当時は画期的だったと思います。

個人向けには、MSNメッセンジャーや、AOLインスタントメッセンジャー(AIM)が普及しており、インターネットを自宅に開通させている人は、多く使っていたことがあるのではないかと思います。この時、まだまだクラウドサービスの認知度や、セキュリティへの不安が取れず、企業で採用している事例はほんの一握りです。

特徴としては、ある一定の内容についてはチャットでやり取りするというもの。エビデンス等に置き換えることもできず、社外にいる場合は相手に見てもらえず、外出時などは会社に戻ってチャットを確認。でも、そのすきに電話などで解決していることもしばしば。電話のように、時間を拘束されないやり取りができるようにもなったのがこの頃。

2012年頃~「チャットよりショートメール」

この頃には徐々にスマートフォンも普及し始めた初期、IT企業を中心に社内チャットが普及しました。しかしながら、社給の携帯はガラケーでもあったことから、いまだビジネスチャットは社内に閉じたコミュニケーションだったと思います。

その時、私は外出が多かったのですが、上司や同僚とのやりとりの中心になっていたのはメールと、SMS(ショートメールサービス)でした。文字数制限もあったため、35文字以内に抑えるのに、半角カナを多用したりしましたね。今思えば、短い文字数で、相手に的確に伝えるために非常に工夫していたと思います。

ちょっとした事務連絡や報告として活用。携帯があれば送れるため、社外からも連絡ができた。但し、社給携帯を貸与されていない社員への発信はできず、送れる相手も限定的。同期型のコミュニケーションではあるが、込み入った内容は電話やメールが中心の時代。

2014年頃~「ビジネスチャットと言われ始めた」

会社の携帯がAndoroidのスマートフォンに切り替わり、VPN経由で会社のサーバーへアクセスできるようになりました。その結果、社内のチャットツールもVPNを通してであれば利用できるようになりました。ですが、VPN接続はバッテリーの消費も激しく、本当に必要な時にしか接続しないので、一部の人が使っているという程度だった記憶があります。

社内同士、社外→社内には向いていたものの、社内→社外へのやり取りは電話呼び出してコミュニケーションですね。相手の状況や、緊急性の有無にかかわらず、相手の時間を拘束してコミュニケーションしていたかと思います。

2015年頃~「やっと使えるビジネスチャット」

そして、ここ数年の間では、Office365(現 Microsoft 365)や、Gsuiteの普及、無線LANの高速化、ノートパソコンへの企業の切り替えにより、持ち出し可能な業務デバイスの幅が増え、クラウドを利用する企業も多くなってきました。これらは、セキュリティや利便の観点から、安心、有用であるということで、クラウドサービスが企業内で利用される市民権を得たためかと思います。

ステータスの設定のほか、プレゼンス機能などを利用して、相手の状況を確認しながら、コミュニケーションできるようになりました。ビジネスチャットというコミュニケーション手段が確立した時期でもあります。

2017年頃~「ビジネスチャットはクラウドに」

ビジネスチャットのビジネスは毎年30%以上の成長となっており、多くの企業で採用されており、テレワークやリモートワークなどの多様な働き方を実現するためには必要不可欠なツールとなっています。

規模や業種、付帯する機能などに応じて、選びきれないほどの種類が世の中でていることかと思います。また、それらのほとんどはクラウドで利用でき、昔のように会社の中で使うチャットではなくなっています。

ビジネスチャット市場規模推移および予測

画像1

出典:ITR「ITR Market View:ビジネスチャット市場2018」より

しかしながら、電話、メールのコミュニケーションに今まで閉じてしまっていた企業からすると、新たにビジネスチャットを入れるには、慣れや馴染み、様々な不安から、ハードルが高く、躊躇しがちです。

現在はLINEやFacebookをはじめとして個人向けには様々なチャット機能を持ったツールが多くあり、その中心世代も10代~20代だけではなく、幅広い世代で利用されています。

2020年の今~ 「電話よりもチャットで」

業務の中でのコミュニケーションの中心がビジネスチャットになり、電話は社外の人や、緊急時など必要性があるときのツールにも変わってきている企業もあります。

特に若い世代においては、電話よりもチャットの方が使いやすく、一部の人においては電話に抵抗を持つ方も出てきているようです。

さいごに

さて、みなさんは私のビジネスチャットの歴史の中で、皆様は今どのあたりにいらっしゃいますでしょうか?

もしかして、まだ10年以上前と変わらないコミュニケーションになっている企業があるのではないかと心配です。

もし、10年以上前のコミュニケーションに縛られている方は、是非ご相談ください。適切なアドバイスができるかもしれません。


株式会社Phone Appli https://phoneappli.net/