見出し画像

WBCと甲子園 母校に感謝

2023年4月12日の徳島新聞「読者の手紙」に私の拙文が掲載されました。
読んで頂ければ幸いです。

 野球のワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)決勝戦。最後の最後まで予断を許さない緊迫した展開に終止符を打ったのは、投手・大谷翔平の芸術的なスライダーでした。その歴史的な歓喜の瞬間を見届けたのは、城東高校甲子園応援ツアーのバスの中でした。
 母校が甲子園に初出場する記念すべき日に、こんな瞬間に出会えて心が高ぶりました。甲子園球場に足を一歩踏み入れると、外野に広がるまぶしい天然芝と内野のやさしい土のグランド。そのコントラストの美しさに、まるで別世界にいるようでした。
 試合前の練習は、甲子園大会初の女子マネージャーによるノックから始まりました。21世紀枠選出で部員数13名の城東高校への期待と不安が交錯する中、いよいよプレイボール。いきなり初回の先取点、同点の追いつかれた後の2回に追加点、アルプススタンドを陣取った応援団は大歓声を上げました。好プレーありエラーあり、そして全力疾走。これこそが高校野球のさわやかな醍醐味でしょう。
 残念ながら東海大菅生に敗れました。終了後、一列に並んで行った応援団へのあいさつに、沸き上がる拍手と「よう頑張った」という声。ハンカチで目を押さえている人もいました。私にとっては、侍ジャパンのWBC優勝と同じくらい価値あるものでした。本当に素敵なプレゼントをありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?