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「思い出多いボウゼの姿ずし」

 2022年10月17日 徳島新聞「読者の手紙」掲載に私の拙文が掲載されました。読んで頂ければ幸いです。

 徳島に秋の訪れを告げるボウゼの姿ずしは、農林水産省の郷土料理百選に選定されています。私にとっては思い出の味です。小学生の頃、秋祭りの時季になると、北島町の母の実家でよく食べたものです。

 背開きにしてたっぷりのスダチやユズの果汁で締めるため、魚臭さはほとんどなく、子供の口にも優しかったです。満腹となったところで、蛭子神社のみこしや餅投げ、いとこと一緒に積みわらの中に秘密基地作って遊びました。今でも酢飯の詰まったボウゼの姿ずしを見ると、子どもの頃の楽しかった思い出が次々と脳裏を駆け巡ります。

 最近では作る家庭が少なくなり、その存在を知らない若者も多くなりました。郷土料理は、先人たちの生活や風習が詰まったタイムカプセルのような物です。

 そこで、作り方やおいしさを後世に伝えることを目的に、友人の料理人と一緒にボウゼの姿ずしを紹介する動画を作成し、ユーチューブにアップしました。調理シーンだけでなく、地酒を飲みながらおいしそうに食べるシーンも追加しました。

 この動画を見て、日本だけでなく世界中からもボウゼの姿ずしを食べに徳島を訪れる方が増えればいいなと思っています。

ぼうぜの姿すしの動画を紹介します。
ぜひご覧ください。


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