羽ばたけ佐々木麟太郎選手
2024年3月12日の徳島新聞「読者の手紙」というコラムに、私の拙文が掲載されました。読んで頂ければ幸いです。
高校歴代最多の140本塁打を放った岩手県花巻東高の佐々木麟太郎選手が、アメリカの超名門・スタンフォード大へ進学することが決まりました。「野球選手だけじゃなく人間としても広い世界で学んでいきたい」と語っており、学業も含め高いレベルを見据えて覚悟を持った選択をしたのだと思います。
麟太郎という名前は、今から約160年前に幕府の軍艦「咸臨丸」に乗船し、太平洋を横断した勝海舟の幼年期の名前に由来。「誰も成し遂げていない新たな道を切り開いてほしい」との父の願いが込められているそうです。
米国の大学は進級が厳しいことから、彼への辛口なコメントもみられます。しかし、スタンフォード大学に進学した県人は、自身の経験も含めて「きっと彼はスタンフォードで幸せになる。日本のわだかまり全てから解放されて、自分の目標に打ち込める最高の環境」とエールを送っています。
失敗を恐れない挑戦、それこそが若者の特権です。世界最高峰の教育を受けて切磋琢磨し、野球以外にも視野を広めて、どんな成長を遂げるでしょうか。私たちの想像を超えた彼の生き方を応援します。そして近い将来、世界の舞台で活躍する姿を見たいものです。