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人間椅子 2023年『色即是空~リリース記念ワンマンツアー~』2023年10月9日 宇都宮 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2

2023年10月9日
宇都宮 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
18:35頃〜20:40頃まで

セットリスト

SE 此岸御詠歌

1.さらば世界
2. 神々の決戦
3. 狂気人間
4. 宇宙の人ワンダラー
5. 牡丹灯籠
6. 雪女
7. 杜子春
8. 蛞蝓体操
9. 生きる
10. 死神の饗宴
11. 相剋の家
12. 未来からの脱出
13. 宇宙電撃隊
14. 針の山

(アンコール)
15. 星空の導き
16. 洗礼
17. 無情のスキャット

計17曲

いや凄かったです。
新曲ももちろん最高ですが、個人的に牡丹灯籠が凄まじかったな。

宇宙電撃隊から針の山は体力が持つか危ぶまれましたw(大丈夫だったぜ!)

人間椅子最高!!

というわけで、以下箇条書きにてざっくりとした雑感です(とてもレポなんてものではない)

・HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2は自分の感覚からすると随分狭い箱でステージも狭く思えました。
あとステージがとても低く、ドラムセットがやけに低い位置に設置してあったので何列目からか以降の人はあまり見えなかったのでは。

でもこうした狭い空間での盛り上がりというのは独特の親密な熱気を生むので、みんな違ってみんな良し、なのかもしれませんね。

・此岸御詠歌の「チリーン」からもう大盛り上がり。感染症的に予断を許さぬ状況は継続してますが、こうしてライブで叫べるようになったのは何より。
ちなみに自分はまだまだライブ時にはマスクをするようにしてます。用心するに越したことはなく。

・大冠祭、西新井のロックイベント、インストアライブに続いてライブで聴くのが4 回目となる「さらば世界」ですが、やはりよくできた曲だなあ。

鈴木さんと一緒に「なにーもない!!」などと合いの手を楽しみつつ、カッコいいギターのメインリフを聴いたり流れるような展開に乗っていくと、ほんと8分15秒があっという間。
個人的には前作のリード曲の「杜子春」(今回後の方で演奏しましたが)よりも好きです。

・脊柱管狭窄症のためライブ中は座ったままで演奏する鈴木さん。自分の立ち位置からはその手元と表情がよく見えましたが、鈴木さんの太い指が弾いたり押さえたりして生み出すベースの音、何とも表現しようのない素晴らしさでした。

・アニキのドラムも力強さとグルーヴが素晴らしく、和嶋さんはもちろん意味がわからないくらいのすんごい音ですんごいリフを弾いており、もう何だよこのスーパー凄すぎる3人は…と思いましたが(毎度頭が悪そうな文章でごめんw)でも「技術的な凄さ」が決して先走りすることなく、常にキャッチーさ・楽しさ・面白さが全面に出てくるところが人間椅子のライブの本当に魅力的なところ。

全くロックやメタル育ちではない自分が人間椅子をいくらでも聴けるのはまさにこの絶妙さが大きいのだ。

・「神々の決戦」ではドラムソロ的なパートがあって、アニキのドラムかっこよすぎでした。
「神々の決戦」の「はっけよい、はっけよい、のーこった」や「狂気人間」の「オォォォォー」、「宇宙の人ワンダラー」の「ベントラベントラスペースピープル」といったシンガロング部分が本当に楽しい。
和嶋さんが歌詞など書くにあたり、コロナ禍緩和後の声出しできるようになる状況を見越してこういった一緒に歌える曲を増やしたのかな(そのへんインタビューなどで言及あったっけ…)

・鈴木さんが「盛り上がらない曲をやります」と言って始めた「牡丹灯籠」は正に圧巻。強烈にして激震、今回の白眉でありました。
この曲、今までそんなにリピートして聴くということもなかったのですが、いやライブは別物というか…本当に凄い。
鈴木さんのベースと歌に圧倒されました。
レコ発ツアー以来演奏されたことがないレア曲とのことですが、これだからみんなレア曲の演奏を渇望するわけですよ…!

・「蛞蝓体操」は個人的に新譜の中で一番「曲としての完璧さ」を感じていた曲ですが、ライブ演奏だと更にほんと横のりグルーヴが滅法楽しい、完全無欠と言ってもいい曲です。
自分はおのずとテーマに合ったグニャグニャした横揺れをして楽しみました。

鈴木さんは立っていられる状態だったら実際に体操したかったそうで、その間のベースは川端さんに弾いてもらうとのこと。
あとステージに蛞蝓の着ぐるみを着て踊る人達を出したいとも。蛞蝓に合わせてむちむちした、動きももたもたした人達がいいとのことで。
想像したら可愛いな(自分も踊りますよ…?)

・「宇宙電撃隊」はイントロ途中からのヘドバン必至のリフ以降はもうノンストップ(お客が)で耐久レース感(楽しい)
物販で新作タオルを売ったこともあり、ファンファンファファーンでは自分の見える範囲でもタオルを回していた人が何人か。自分はタオル買ってないので(※実は物販割と買わないほう)人間椅子三十周年手ぬぐいを振りました。楽しい。
客席の大勢がタオル振ると見た目が壮観だと思うので、ぜひファイナルはまた配信しましょうよ(提案)

・からの、恒例本編最後の「針の山」!!
保ってくれ俺の心臓!という感じでしたが結構元気で完遂できました。飛んだし。
和嶋さんがジャンプする時思い切り足を折り曲げるのでジャンプの高さと相まってとても見応えがあり、同じように跳んでみたいんだけど絶対後ろの人に足ぶつかるからできないんだよな。
今度いつか広々とした場所でライブやってもらって存分に跳びたいものです(フェスでガラガラな状態とかだったら実現するかもしれない…)

・アンコール1曲目は和嶋さんがアコギに持ち替えての「星空の導き」
アコースティック演奏の時はいつも小物楽器で色を添えていくアニキの動きや音を効果的に入れていくベースを見る(聴く)のが楽しい。
この曲は(毎回やるかわかりませんが多分やるかな)回を追うごとにこなれてなめらかになっていきそうです。

・アンコール2曲目3曲目は旧曲。このときに和嶋さんがギブソンに作ってもらったという左用を右用に改造したSGと、鈴木さんが今回のアルバムを全部これで録音したという「大事な」ベースが登場。
ギブソンさんもそろそろ和嶋さんのシグニチャーモデルSGを出してくれるのではあるまいか…出そう…

・ダブルアンコールはなくアンコール3曲で終了。今回鈴木さんの出たり入ったりを極力減らすためでもあるかな。
鈴木さんは興が乗ってくると(?)立ってきて弾くことも何回かあり、和嶋さんと向かい合って弾いているいつもの姿などは、やっぱりいいなあと思いました。無理されない範囲でよろしくです。

鈴木さんといえば、何かの曲の時に座って弾きながら和嶋さんの方をじっと見ていたのが印象的でした。
多分カウントだけでは測りきれない演奏のタイミングを測っていたのかな(自分演奏素人なのでわからん…)よくわからないが、すごくいいなあと思ったことです。

というわけで「色即是空」ツアー初日、宇都宮の感想終了(MCなど色々あったがうろ覚えなので省略)

今回の新アルバムの元気な作風と、声を出して交流できるようになった現場のお三方とお客たちとの活気と熱気と親密さあふれる雰囲気、久々のライブの楽しさ、相変わらず超プロフェッショナルなお三方のプレイと素晴らしい音とゆるいMCと仲良し具合、と二重にも三重にも楽しさの詰まったライブでありました。
やはり人間椅子のライブは最高ですね。

(終了)