たくさんのきいろがある花束

2022年2月10日

言葉にならない寂しさと悲しさを感じて苦しくなる夜
目を閉じてsilentを聴くと、歌っているFukaseとキーボードに指を動かしているSaoriちゃんが浮かんできて、その近くでNakajinがベースを弾いていて、LOVEさんが柔らかい音を出していて、ブルプラの世界に引き込まれるような感じがする


ほんとうはわかっている、思いをぶつけるのが怖くてみんなそれを閉じ込めている
立ち止まったときに手を差し伸べてくれるような人には、会いたい時に大抵会えないし、
時間と距離という最大の壁にぶち当たり、止まったまま動くことができない
話すことなんてないけど、わたしの誰にも伝わらない苦しさをせめて君に聞いてもらいたくて、話すことは本当にそれだけだけど、
伝えることすら、できない夜、向こうには向こうの生活があり、わたしにだってある1人の夜
ただそれだけなのに、苦しいと思った時に誰かに伝えることができないことが、こんなにまた苦しくて悲しいことなんて、
乗り越えないとやってこない朝が、また遠くなる


ゆきちゃんがアメリカに行くって言った、
ふたごに出てくる月島と同じだった、
大事な人が海を渡って、1日では会えない距離に行く寂しさをわたしは知っている
小学生の時によく海外に行くお友達がいて、その子がブータンに行ったあと、青い空に飛行機が飛んでいるのを見るだけで、泣きながらみんなでバイバイをしたあの時が思い出されて、すごく寂しくなったし、この前イタリアに行ったもゆちゃんも全然帰ってこないし、あれ以来会えてない、
ゆきちゃんはそれをわかっているのかわかっていないのか、それすらもわたしは知らないけれど、
アメリカなんて行ったら簡単に戻ってこれないんだよ、なのにどうしてもう行くことが決まったなんて、そんなすぐに決まってしまうものなのか、アメリカ行きが
ゆきちゃんはわたしがどんな気持ちでアメリカ行きの話を聞いたのか、わかってない、
わかるわけもないけどわかってほしかった


今日遊んだはるちゃんにお仕事なんてせずにお家にいたいよって話したらすごいびっくりされた

ゆきちゃんのアメリカ行き、なくなって欲しい

わたしの演奏を聴いて花束を贈ってくれた人がいた、お母さんにその話を聞いた時、ピアノを5歳から今まで弾いてきてよかったと心の底から思った
その人泣いてくれたんだって、13年間ピアノを弾いてきたけど泣かれたことなんてなかったから嬉しかった、
わたしがここまでピアノを弾いてこられたのはお母さんとお父さんが必死に働いて出してくれた95万円があったから、
計算してみたらコンクール、発表会、月謝代だけで95万円のお金がかかっていて、そして小学六年まで毎年着ていたドレス、増え続ける新しいピアノの楽譜、
わたしがピアノを弾くことでお金がチャリンチャリン動いていることを考えたら練習を疎かにすることなんてできないなってピアノ人生があと②ヶ月で終わるところでやっと気づいた
明日もちゃんとピアノに向かおうと思った、

トンボが人を攻撃してきたら、大変なことになる、バッタも殿様バッタ以上のやつが出てきたら人間負けてしまいそう、
たいへんたいへん、虫にはみんな要注意

贈ってもらったのは綺麗なきいろがたくさん詰まっている花束でした


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