ぼくの気分
生きていたくない
涙があふれる
生きていたくなかった
ずっとそうだった
生きているのが嫌だった
ずっとそうだった
だから偉いと思ってた
こんなに嫌なのにちゃんと生きてる自分、偉いと思ってた
自分より年上の人に対しては
ぼくより長い間生きていること、偉いことだと思ってた、苦しかったろうな、そんなに長い間生きているなんて、辛かったろうな、凄いなって思ってた
自分より年下の人に対しては
可哀想だなって思ってた
生きることが苦しみじゃない世界にどうにかしてしなければならない、早く、一刻も早くしなければならないと思っていた
こんな世界には新たな命は生まれないほうがいいと思ってた
いまいるぼくだけでどうにかしなければならないと思っていた
行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。