4/29-掌編小説 地球の燃料を使い切るために存在する、使い切ったら役目を終え、絶滅する、優秀な逸材、我らは人々

 生きるために必要なのは、お金じゃなくて生き抜く力と生き抜く意志なのに、力がなくても、意志がなくても、お金があれば生きれる社会をつくったから、力があっても、意志があっても、お金がなきゃ生きれなくなって、ぼくらは意志は捨て、身体をすり減らし、力を消費し、お金を稼がなければならなくなって、人々は、死なない体を働かせるだけの生命体となった。地球は言っているかもしれない、お前たちは実に優秀だ。信じられないスピードで終わりに向かっている。結構結構、流石だよ。

行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。