終わらせたストーリーと、それでも流れているもの

先週、前職の同僚に会った。

ランニングをやっていた縁で、社内でランニング部が結成された時、メンバーに誘ってもらったのがきっかけで、何度かイベントに一緒に参加したり、休日を一緒に過ごす仲だった。


転職して以来顔を合わせていなかった同僚のみんな。
久しぶりに会っても人柄が変わるわけではない。
優しく受け入れてくれる良いメンバーだったと今でも思う。


一方で、転職を決めた時、彼等に事前に報告をしなかったのもまた事実である。

居心地が良かったからこそ、本業でモヤモヤしていても彼等と過ごせるのなら…

そう判断してもう少し会社に残る。
そんなアナザーストーリーに進んだ可能性もゼロではない。


そして、久しぶりに会って聞く前職の話。

私が知らない「今」の姿。


全てをここに起こすつもりはないけれど、言えるのは、潮目、風向きを読む力の重要性。
それと、客観的に見えている状況に対して「いつアクションを起こすのか」。

改めて上記の2点について考えさせられた。


あくまで私が転職したタイミングは、「自分の中での限界点」だったので、現在前職の職場で起きていること全てが予想通りという訳ではない。


それでも、営業という市場ニーズの最前線にいたからこそ、「顧客が求めるもの」に対して向き合う時間が他部門にいるよりも長くなり、「もしかして流れが変わってる?」ということを直感で認識したのかもしれない。


4年半在籍した会社で、人数も多くない組織。
どういう力が誰から働くのかは容易に見てとれる。
現場に対して降りてくる情報の粒度も。


経営層からちゃんと意思のあるメッセージを伝えること、伝わるように伝える行為があるかないかでこんなにモチベーションが変わるんだなって。


確かに時は移り、変わらないものなんてない。

私は、今の職場が楽しい。

前職に対して、今後自分が関与するなんてことは恐らくないだろうけれど、よくしてくれた人達の未来が明るい方に進むことを、小さく祈ることしかできないことに少しだけ寂しさを感じた週末。


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