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ホームブリューイングに挑戦してみた

ビール好きとしては夢のような趣味、自家製ビールの醸造に挑戦してみた。

日本だとアルコール度数が1%を超える飲み物を無免許で作ることは禁止されているが、米国では認められている。渡米してから1度はやってみたいと思っていて、最近ようやくいろいろ落ち着いたので作ってみることにした。


買ったもの

まずは物資を揃えるところから。初心者向けのホームブリューイングキットがいくつかあり、その中で1番評判のよさそうなNorthern Brewerのキットを購入した。ビールのスタイルも何種類か用意されていて、迷わずIPAを選択。

ホームブリューイングに必要な材料や器具は基本的にはこのキットにすべて入っているが、ボトルだけは入っていないので別途購入した。

作り方を学ぶ

次にビールの作り方を勉強した。まずはNorthern Brewerが公式で出している動画を見て流れを理解。キットに含まれているものをベースに作っていくので今回の工程に即しており、実際に後に作っていく際にも何度も見返した。

日本語だと以下の動画が分かりやすかった。この方、ビールだけではなくワインやコンブチャなども作っており、自分も今後チャレンジしてみたい。

以下の動画はホームブリューイングではないが、よなよなエールで有名なヤッホーブルーイングでのビール作りの工程がまとまっており勉強になった。

あとはホームブリューイングのバイブルと呼ばれている以下の本も購入したが、まだ読んでいない。次に醸造するときまでにゆっくり読もうと思う。

仕込み

流れを理解したところで、いよいよビール作り開始!まずは材料の確認。

  • グレイン:ビールに色味や香りを加える

  • モルト:麦汁を作る。液状のものと粉状のものが入っている

  • ホップ:ビールに苦味や香りを加える。IPAなのでたくさん入っている

  • イースト:一次発酵に利用

  • プライミングシュガー:二次発酵に利用

そして早速仕込みを開始。まずはお湯を沸かし、グレインを20分程煮込む。

煮込み終えると1度火を消し、リキッドモルトを混ぜながら入れていく。リキッドモルトは麦汁を凝縮したシロップで、この糖分が後にアルコールに変わっていく。本格的にビールを醸造する際には麦汁をゼロから作っていくが、キットにはすでに凝縮してくれたものが入っている。

リキッドモルトは水分が少なく固まっているので、数分お湯に浸けて液状にしておくとスムーズに入れることができる。ドライモルトもここで投入。

モルトが溶けたら再び火を付け、1時間煮込む。その間にホップを3回投入。ホップを入れるとビールの香りがしてくる。

煮込み終わったら鍋を冷やす。後にイーストを入れる際に十分に冷えている必要があるので、ここでしっかりと冷やしておくと時間短縮につながる。

以下のようにシンクに水を溜め、氷を大量に入れて冷やそうとしたが、鍋が熱すぎて氷がすぐに溶けてしまってなかなか冷えず。氷をもっと用意しておいた方がよかった。次回改善したいポイント。

冷やしている間にすべての器具の表面をしっかりと殺菌。ここがビール作りのプロセスで1番重要と言われているところ。バクテリアが入ってしまうとアルコールではない別の物質が生成されてしまい、醸造に失敗してしまう。

殺菌したバケツに冷えた麦汁を入れ、5ガロンに達するまで水を足す(誰が5ガロンも飲むねんと思いながら)。その後、25℃くらいまで冷えたタイミングでイーストを注入。イーストは繊細なので温度が非常に重要。

これで仕込み完了!暗い場所に2週間置き、発酵・熟成させていく。

2日後に様子を確認してみると、エアロックがプクプクと動いている。無事に発酵が始まったみたい!

ボトリング

2週間が経過し、ついにボトリングの日がやってきた。まずはボトルとキャップ、そして本日使う器具の表面を例のごとくしっかりと殺菌。

その後、プライミングシュガーをお湯で溶かし、バケツに注入。そして一次発酵が終わったビール(若ビール)を入れていく。プライミングシュガーは若ビールを二次発酵させるために必要。

そしていよいよボトリング。1本ずつビールを入れていきキャップをする。キャップをする器具はキットに付いていたのに間違って別途買ってしまった。

ボトリング完了!また暗い場所に置き、二次発酵させていく。

試飲

ボトリング後、1-2ヶ月後くらいが飲み頃みたいだが、2週間後くらいから飲めるようなので、2週間経ったタイミングで冷やして飲んでみることにした。

雰囲気出すためにラベルも手書きで作成。開栓するとプシュッと音がし、発酵していそう!グラスに注ぐと泡もちゃんと立った。

飲んでみると、味は可もなく不可もなくといった感じ。食事のお供に問題なく飲めるくらいのクオリティではあるが、若干酸味がある気もする。こういう味のビールなのか、バクテリアが入ってしまったのかは分からないが、いずれにせよさらに美味しいビールを作れそうな気はするので、今後もチャレンジして腕を磨いていきたい。

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