20年ぶりに歌本を買いました!これまでの音楽人生で歌本から学んだこと4選
すっかりオッサンになった僕は「最近流行ってる曲、ちっとも知らないなぁ」と思い、久しぶりに歌本を購入してみました。
King Gnu(キングヌー)も、Official髭男dismも、あいみょんも聴いたことがないなんて、ちょっと音楽家としてどうなのかしら?と思ったわけです。
いざ聴いてみたら、素晴らしい歌の数々!
無理して若ぶっちゃってる?なんて思われちゃうかな?なんて恐れてましたが、そんなことはどうでもよくて、良い物は耳に入れて、体に取り込まないとダメだなと思った次第です。
令和に活躍するアーティストの作曲分析も今後noteなどで発表出来たらと思っています。
★体に取り込んだ曲はせっせとピアノでアウトプットしています↓
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さて。
2003年に廃刊になってしまいましたが、月刊歌謡曲という雑誌をご存知でしょうか?
1979年に創刊の楽譜雑誌で、通称ゲッカヨと呼ばれてました。(のちに正式名称もゲッカヨに改名)
歌謡曲、Jpopの楽譜がたっぷり掲載されており、しかも価格はワンコインでもお釣りがくる安価だったことから、当時は毎月購入していました。
僕は、小学5年生くらいに急にピアノに興味を持ち始めて、お年玉で安いキーボードを買い、親に頼んでピアノを習い始めたのが小学6年生の時。
遅咲きだったことと、自分で好きになってから始めたこともあり、練習は全然苦ではありませんでした。
そして、中学時代にこの月刊歌謡曲を買い始めて、親に「もうやめなさい!勉強は?!!!」と怒られるまでピアノを弾きまくったものです。
このワンコインの雑誌から、僕は様々なことを学びました。
今回は、歌本が僕に教えてくれたこと4選を記していきたいと思います。
歌本が教えてくれたこと1・最新の楽曲を知ることが出来た
冒頭にも書きましたが、やはり何と言っても、今現在何の曲が流行っていて売れているかを知れたことは大きかったです。
学生時代は「みんなが聴いているものなんて、ちょっとねぇ、僕は違うのが好きだな」なーんて、天邪鬼な発想でカッチョつけてた時期もありましたが、売れているもの、聴かれているものにはちゃんと理由があるものです。
新しいものにドンドン触れて、体に耳に吸収した時間は、今の音楽生活に多大な影響を与えていると思います。
歌本が教えてくれたこと2・歌詞をちゃんと読むことが出来た
YouTubeやストリーミングサービスなど、音楽を聴くには夢のような便利な時代になりましたが、その反面歌詞をちゃんと見る機会は減ったように思います。
昭和の私たちのような人間は、CDアルバムを買って歌詞カードをめくりながら、収録順に聴いていくのが普通でした。
ですから、歌詞も良く読んでたし、目にも入りやすい状態だったのです。
「斬新だなぁ」「面白い単語だなぁ」「これ造語かな?」「この英語の意味何だろう?」・・など、読むことで、たくさんの発見がありました。
歌本には楽譜もさることながら、ちゃんと歌詞も下部に載っているので、その点でも評価が高いのです。
歌本が教えてくれたこと3・楽譜が読めるようになった
僕の場合は、ブラスバンド部というバックボーンもあったせいだとは思いますが、歌本を見ながら歌を聴く、ピアノを弾くという経験から楽譜を読むことが容易になりました。
張りきって勉強したという実感はなく、僕の中ではただただ遊んでただけ、という意識です。
聴きながらビジュアルで楽譜を見れたということが大事で、そうこうしているうちに、「このリズムはこの曲のリズムと一緒だからタターンタ・・だな」と理解出来るようになりました。
英語教材のスピードラーニングと同じような感覚かもしれませんね。
歌本が教えてくれたこと4・コードが分かるようになった
これは、音楽人生の中でも最も役に立っているスキルですね。
最初はチンプンカンプンなので、歌本に付録で付いていたコード表(これも便利だったなぁ)を眺めては「Cメジャーはこうで、Amマイナーはこう」と調べながら、流行歌を弾いていました。
Jpopのコード進行はだいたいどれも同じような流れなので、そのうち慣れてきます。
コード(和音)自体を理解できたこともスキルとして大きいですが、このコード進行を予測できるようになったというのも大きな大きなスキルのひとつですね。
作曲する際も、ピアノを演奏する際も、指導する時でさえ、多分こう来るな、多分こう来たらみんな気持ちいいだろうなと予測できるので、親切に音楽を届けられるような気がします。
歌本の中にaug(オギュメント)なんてコードが出て来たときには興奮しましたね。
僕が初めて見つけたのはAaugというコード。
和音でいうと、ラ、ド♯、ファという構成音です。
鍵盤を持っている方は是非試してみて欲しいのですが、まぁ気持ちわるーい音なのよ。(笑)
こんなコードをJpopの中に使うんだ!!と仰天したこと、今でも新鮮に覚えています。
同じくdim(ディミニッシュ)なんかも、大興奮でしたね。(Cdimだったらド、ミ♭、ソ♭という構成音です)
オギュメントやディミニッシュを覚えたての頃は、自分の作曲でも使いまくりましたから、それはそれは不思議で不安で気持ち悪い曲ばっかりでしたよ。
こうして書き並べて見ると、ああ、僕は歌本に育てられたのだなとしみじみ感じます。
今の技術のほとんどじゃないか!と思いますね。
楽譜を読みたい、コードを理解したいという生徒さんは、今までにもたくさん居ました。
もちろん理論立てて教えるのですが、でも結論的には、
「歌本を買って、死ぬほど眺めなさい」
というのが正解かも。
今では、ちょっとお高くなってしまった歌本(今回僕が買ったものは1,700円)ですが、そこから得るものは本当に多いと思います。
音楽をやる人にとっては、すぐに出来る簡単な自己投資です。
このコロナ自粛で外出を制限される時期に、是非歌本にお金と時間を投資するのはいかがでしょうか?
それでは皆さん、元気にお過ごしくださいね!!