ロールシャッハテストを受けたよという話【前置き及び検査実践編】
最近noteを全く更新していませんが、カウンセリングに行っています。
カウンセリングは保険適用外ということで価格が高く、うーんどうしようかなあと思っていたのですが、いつもお世話になっている病院で相場よりも安く、ちゃんと資格のある臨床心理士さんに話を聞いてもらうということで試してみました。臨床心理士さんはとても頼りになる方で、話を聞いてもらうのが嬉しい感じ。
わたしがカウンセリングに通い始めたのは、今の状況をすこしでも改善したいという気持ちからでもありますが、「だいたいわたしってどういう人間なのよ??」ということを知りたい、という理由からでもあります。
心療内科(精神科)にお世話になって10年以上にもなりますが、実は病名をきちんと診断されたことはありません。
最初のうちはうつ、自律神経失調症、パニック障害などの診断が出ていましたが、パニック発作は現在ではほぼありませんし、かなり長い間継続してうつや情緒の不安定さが起きていることからほかの病気(あるいはパーソナリティ障害)が疑われ、「境界性パーソナリティ障害」じゃないの?という雰囲気…という感じなのです。
たぶん、歴代の主治医たち(引っ越しなどによって何度か変わっています)が一様に病名を言わなかったのはなんらかの意図があるのだとは思いますが。
今回の心理検査は病名を診断するものではないのですが、
・自分の考えや感じ方、ものの捉え方がどういう傾向を持っているのか
・他の人(世間一般の平均な人)とどれくらい違うのか
・その「他の人と違っていること」で私は生きづらいのか
・生きづらくなくなるための対処法を解明する
といった意味で、心理検査を希望しました。
臨床心理士さんは医師と相談した上で承諾してくださいました。費用も3000円くらいですよとのこと。病院付属のカウンセリングだとこういう時連携がとれてて便利。
で、今回受けた検査はロールシャッハテスト。
インクのしみのような画像を見て、それがどういうふうに見えるかということでその人の性格とか考え方を検査する、有名なものです。
以下Wikipediaより引用。
ロールシャッハ・テスト(英: Rorschach test, Rorschach inkblot test)は、投影法に分類される性格検査の代表的な方法のひとつである。被験者にインクのしみを見せて何を想像するかを述べてもらい、その言語表現を分析することによって被験者の思考過程やその障害を推定するものである。スイスの精神科医ヘルマン・ロールシャッハによって1921年に考案された。
実際に使われる画像は、ググるといくらでも出てきますが、こういう↓ものですね。
まず臨床心理士さんに予約をとりました。検査の日までなんの検査を受けるかは知らない状態で行きました。わたしは事前に知ってしまうと、絶対に要らん予備知識を仕入れてしまうのでw、それでよかったのだと思います。
ほんでもって、心理士さんに説明を受けます。
・これから10枚のカードを見せる。それがどう見えるか教えてください
・「こう見えるから正解」というものはないので、見えたままを語ってください
・最初はこう見えたが、見ていくうちに別のものに見えた、でもOK
・即答しても時間をかけてでもOK
・なんににも見えなければそれでもOK
というわけで、画像が印刷されたカードを渡されて、見えたものを語っていきます。カードは専用セットかなにかのようで、かなり立派なもののようでした。大きさはB5か、それよりちょっと小さいサイズくらいかな。
1つずつ「この画像はこう見える」ということを話していくのですが、私は「最初はこう見えたが、じっと見ていくうちに違うものに見え始めた」ということが多かったです。↑の画像も、最初見たときは「悪魔」に見えたのですが、見ていくうちに「性格の悪い小型犬(なんだそれ)」に見えてきました。
そして心理士さんがそれを専用の用紙に書き取っていきます。検査を受けた後に知ったのですが、心理士さんは「私にどう見えたか」だけではなく、私の反応の速さや話し方(「〜と思います」「〜って感じ」など)も記録しており、それもどうやら診断基準の一つとなるようです。
10枚ひととおり「こう見えます」というのが終わると、次は「どうしてそう見えたのか」という説明段階に入ります。
私が見えたものが心理士さんはそう見えていなかったりするので、「この部分がこう見えたので〇〇だと思った」という説明をするんです。1枚ずつやるのでちょっと骨が折れます。
前述の画像が「犬に見えた」っていうのはこんな感じ。
垂れ耳の小型犬に見えたのですよ。なんで犬なの?猫じゃないの?って言われそうなんですけど、私にはどうしても猫には見えませんでした。あと、犬にしてもこんな目が釣り上がって牙むき出してるのは、かわいくない犬だなってw
ということをつらつらと心理士さんに説明し、最後に全体から「好きなカード」「嫌いなカード」、「父親のイメージのカード」「母親のイメージのカード」を選択しておしまいです。これが正直一番むずかしいというか、いやインクのしみ見ても親のイメージ浮かばんわ…とか思っていましたw
時間は1時間半くらいかかりました。長い人だと2時間以上かかったりすることもあるそうで、私はサクサク進んだ方みたいですが、それでもぐったり疲れました。
結果はいつ出るかというと、2週間くらいかかりますよ〜とのこと。ロールシャッハテストの解釈および診断?は熟練の臨床心理士さんや医師をもってしてもかなり大変なものなのだそうで、最大で1ヶ月くらいかかったりするらしい。「今は他にロールシャッハテストの診断を抱えていないので、早く結果が出ますよ。2週間後にまたいらしてください」ということでした。
で、受付でお金を払っておしまい…と思いきや、主治医とも一応面談しました。疲れたけどストレスなく検査を受けました〜みたいな話しして、2週間後に予約を入れましたが、その際(検査結果を聞く際)にもお金がかかるというようなことを言っていたので、結果的に6000円かかったことになるのかな?
今これを描いているのが5月31日の夜ですが、明日には結果を聞くことができます。意外な結果が出るのかな〜とかいろいろ思ったり。
ただ、今まで病気のことで足踏みばかりしていたので、ちゃんとした検査をできたのは、一歩前に進めた感じがして嬉しいなと。
結果を聞いたら、また続きを書こうと思います。読み返してみたけど長いな、このnote。
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